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エ「でも…それって誇らしいと思うけどなぁ」
あ「…誇らしい？」
エ「うん」
エ「それだけ沢山の人から好かれて愛される人に大事にされてるなら…凄く誇らしいと思う。
それだけ魅力のある素敵な人ってことでしょう？
そんな人の一番近くにいられるなんて…誇らしいことだと思わない？」
あ「…うん」
エ「彼のことが好きな子が沢山いたとしても、
彼はAちゃんのこと好きでいてくれてるんでしょう？
それなら心配することは何もないと思うけど…
他の人に申し訳ないって思う気持ちがあるってことは、Aちゃんが優しい証拠だよ」
あ「優しくなんか…ないよ。心の底ではもっともっと…って、彼のこと求めちゃう」
エ「…それ聞いて安心した」
あ「え？」
エ「本当に周りに遠慮しちゃって、
私なんか…って心の底から思ってるんだったらきっとその彼とは長続きしないもん。
本心では、もっと自分だけの彼になってほしいって思ってるなら、
彼もその気持ちに応えてくれるよ、きっと」
あ「そう、かな…」
多分、彼は…そんなことを言ったら困った顔をして笑うんだろうな。
私だけのあなたになれなんて…アイドルにはそんなこと…。
エ「でも本当に謙虚だよね、Aちゃん。
私にもそんな人気者の彼がいたらきっと…嬉しくて自慢しちゃうかも(笑)」
あ「ふふっ、エリナちゃんは可愛いからきっと周りも認めてくれるよね」
エ「何言ってるの！Aちゃんも可愛いよ！！」
あ「はいはい、ありがとう(笑)」
エ「もー！冗談だと思ってるでしょー！」
頬を膨らまして怒る姿も可愛い。
同い年なのに妹みたいで、たまに凄く頼りになる姉みたいになる彼女。
この子も不思議な子だなぁ。
エ「でもどうして好きって言ってくれないんだろうね？
そこまで思わせぶりなことしておいて…その人絶対にAちゃんのこと好きなのに」
あ「んー…色々あるんだよ」
エ「色々ねぇ…」
その時、お店のドアのベルが来客を知らせた。
エ「はーい！今行きまーす！
…Aちゃん、もうちょっと待っててもらえる？一緒にお昼行こうよ！」
あ「えっ、行く！じゃあ少し店内見て回っていい？」
エ「もちろん！」
二人で店内に出ると、そこにはなんと彼の姿。
エ「あ、れ…？……確か…」
あ「えっ…」
丸「…え」
今朝別れたばかりの彼が、私と同じくらいの年の女の子を連れてそこに立っていた。
どういう、こと…？
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作者名：あおきりん | 作成日時：2018年5月12日 15時
