非日常。 2 ページ29
ダーマside
モトキを座らせて、作り終わった味噌汁と白米と肉じゃがを温める。
これだけ聞くと誰でも出来そうだが、煮込む時間等を踏まえると相当時間をかけて作られているのだ。
だから美味い。
俺はそう断言出来る。
そんな事を思いながら温め終わった料理を机に運ぶ、前の見えないはずのモトキは、本当に見えてないのかって聞きたくなるくらい簡単に箸を扱う。
パクパクと美味しそうな顔をして食べていくモトキは、見ているだけで癒された。
そして2人でごちそうさまをして、風呂に入る。
1人で入る!
とか言って入ったのはいいけど、ドカッとか、ガタンとかって物音がこっちの部屋にまで聞こえてくる。
相当手こずっているようだし、手伝ってやるか。
そう思ったけどやめた。
嫌だろ?
好きでもない奴と風呂に入るとか。
いや、確かに男同士だけど。
……俺もちょっと照れるしw
風呂から上がったモトキの髪をドライヤーで乾かす。
すると、5分ほどであのふわふわの髪に戻っていった。
いつ見てもこのふわふわの髪はモトキによく似合う。
乾かし終わった後にモトキが俺の方を向いてありがと!って天使の笑顔で言った。
その瞬間、俺にはモトキの周りに桜の花びらと淡いピンクのオーラが見えたような気がした。
こいつはやっぱり俺達Fischer'sの前に現れた天使なんだなって理解した。
そして俺達は眠りについた。
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作者名:姫風 心 | 作成日時:2017年3月21日 13時