世界がなんと言おうとも ページ43
.
部屋にノックもせずに入ったとき
アイツはベットの上で此方に背を向けて寝ていた。
そのままアイツの目の前に立つ。
爆「………おい」
返事がねぇ
もしかしてホントに寝てんじゃねぇかと思ったが
ドアを開けたとき反応してたからそれはねぇな。
爆「………そんなに…俺は信用ならねぇかよ」
『……………』
爆「俺が他の女に目移りするとでもおもったかよ」
『………………』
目の前の奴はシカトを貫き通してやがるが、不思議とイライラはしなかった。
爆「……んなわけねぇだろ…馬鹿かよ、テメェ」
爆「どうせテメェの事だから俺に別れ話持ちかけてくるつもりだったんだろ」
ソイツの背中がピクリと動いた。
図星かよ。
『だったら何』
ようやく返ってきた返答は冷たかった。
爆「俺に釣り合おうとするなんざ一億光年早ぇんだよ」
『…………うん』
爆「どうして俺がこんなに釣り合ってない女と一緒にいると思ってんだ」
その言葉に反応したのか、ゆっくりと起き上がって此方を振りかえる。
頬は少し赤くなっていて、痛々しい。
目も充血してんだから泣いたんだろ。
『ど、うして…?』
言わねぇと分かんねぇのか。
爆「……テメェが好きだからに決まってんだろ。」
馬鹿だともう一度罵倒してやろうと思ったが、
腹部への衝撃によってそれが憚られる。
『……ごめんなさい……ごめん…酷いこと言ってごめんなさい……』
腹に抱きついてきやがった。
爆「やっぱテメェ、馬鹿だな」
いつもは言ったら反抗しやがるのに、
『…うん…馬鹿でごめんね……馬鹿です…私…』
爆「自虐してねぇでテメェの気持ち言えよ」
『…爆豪くんが好きです。爆豪くん以外は考えられません』
綻んだ頬を見られなくて良かったな。
コイツにしては上出来だった。
くそ
絡みついていた腕をほどき、顔を見る。
絆創膏だらけの指も、少しかさついた唇も、涙によって光る瞳も
全て愛しいと思うのはコイツだけだ。
『こんな奴と付きあってくれて、ありがとう』
はにかんで笑うコイツが、可愛くてたまらねぇ
爆「お互い様だろうが」
『…そうだね』
肯定してんじゃねぇよ
.
お客様ぁ!!大変お似合いですぅ!!って人は本当にいるのか→←私だって、好きなのに
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花帆 - 完結お疲れ様です！面白くて一気に読ませて頂きました(o>ω<o) 照れ豪くんかわいい(*´ω｀*) おまけも読めてうれしかったです♪ (2019年3月5日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - ああああああ!!完結！しちゃったんですね!!お疲れ様でした!!もうちょっとイチャラブ見たかったななんて((お疲れ様でした！！（2回目） (2018年11月15日 0時) (レス) id: 979ef89926 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!はぁ〜。かっちゃんといられた日々は幸せだったﾟ+｡(*′∇｀)｡+ﾟ(小説内で) (2018年11月14日 21時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
晴香(プロフ) - 絢音さん» コメントありがとうございます!! 嬉しいお言葉のおかげで、筋肉痛が治りそうです(笑)これからもよろしくお願いします (2018年11月6日 14時) (レス) id: 2ec071933c (このIDを非表示/違反報告)
絢音 - この小説めっちゃ好きなので、更新頑張ってください！いつも楽しみにしてます！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: aa6be1e3d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴香 | 作成日時：2018年10月6日 18時
