異能と個性の違いを10秒で述べよ 2nd season 《ヒロアカ》《文スト》 (ページ5)

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答えよ５０ページ5

『広いねぇ、君の家』
「まぁ親父は稼ぎだけは良いからな」

さらっと辛辣な言葉を吐く轟君。
和解した、という訳では無さそうだ。

目の前を歩く彼の背中を追っていると、突然轟君は足を止めた。

私も止まって視線を動かすと、その先にはエンデヴァー……轟君の父親。

「焦凍、帰っていたのか。」
「てめぇには関係ねぇだろ。太宰、こっちだ」

彼は恐ろしく無関心にエンデヴァーの言葉をかわすが、エンデヴァーは私の元へ歩いてきた。

「君は……体育祭３位の子か」
『えぇ、太宰と申します。轟君のクラスメイトです、今日はお邪魔してます』

ぺこりと頭を下げると、エンデヴァーはフンっと鼻を鳴らし口を開いた。

「君は個性はなんだ」
「親父、初対面なのにそれはねぇだろ」

嫌悪に目を細めた轟君が私の前に立つ。
しかし、私はクスリと笑みをこぼして、懐から探偵社員証の取り出した。

『個性は無いです、けれど雄英に特別護衛調査員として派遣された……武装探偵社の社員です。あなたもプロヒーロー、その意味はご存知でしょう？』
「………異能者か」
『ご名答、それでは失礼させて頂きます、轟君行こうか』

エンデヴァーは何かを考える様に目を細めたが、私はニッコリと兄と同じ読めない笑顔を浮かべて轟君に声をかける。

「あぁ、行こう」

轟君も読み取ったのか、こくりと頷き、私の手を取った。

暫く歩くと、そこには轟君の部屋と思われる場所。そこに入れられると、彼は飲み物を取ってくると出ていってしまう。

『……はぁ』

私は暇になった時間を潰すようにため息をついてから、懐のスマホを取り出した。