異能と個性の違いを10秒で述べよ 2nd season 《ヒロアカ》《文スト》 (ページ3)

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答えよ４８ページ3

「おつかれっつぅ事で明日明後日は休校だ。
プロからの指名等をこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけ」

相澤先生に告げられた旨を真面目に聞いている皆に対して、私は目を細めたまま、何も意識していなかった。

後ろでは心配そうな鏡花ちゃんと、敦くんが立っている。

「太宰、お前もよく休んでおけ。お前が何を抱え込んでんのか知らないが、仕事でもコイツらは仲間だ。きちんと伝えてやれよ」

『………そう簡単に言えれば、何も苦労して無いさ』

「Aちゃん……」

か細く漏れた声に、敦くんが優しく肩に手を置いてくれる。

兄は、教室の外できっと考えているのだろう。
自分達の抱えてきた罪の重さと、染められてきた手を塗り替えようと努力する自分の行いを。

黒の世界に生きていた時は何も考えなくてよかったのになぁ…………

「太宰」
『………轟君？』

突然かけられた声に、私は顔を上げた。
そこには成し遂げる決意を固めた彼。

「明日、お母さんの見舞いに行くんだ。」
『そうかい』
「それが終わったあと、俺の家に来てくれないか？」
『…………え？』

普通に驚いて目を見開く。
しかし、轟君は至って真面目の様で。

「駄目か？」
『あ………え……明日は仕事も休みだから善いけれど………』
「なら良いな、駅で待ち合わせよう」
『な、なんのために？』
「…………さぁな」

彼は顔色も変えずに教室から出た。
驚きで固まっていると、敦くんと鏡花ちゃんは耳打ちしてきた。

「だ、大丈夫なのAちゃん！」
「太宰さんに云わなくていいの、あの人妹趣幸でもあるから……」
『た、多分大丈夫……だと願いたいのだけど……』

何なのだろうか？