4段 ページ5
『………はは、五代幹部様が二人なんて。随分私を過信しているのですね?』
「君の異能力は素晴らしいからね、是非ともうちに入ってほしいんだよ。」
森さんの薄笑みに、私はクスリと微笑んでからパチンと指を鳴らした。
瞬間、幹部二人の周辺を囲むように赤色の薔薇が散り初める。
『お褒めに預り光栄ですが………おあいにくさま、私は貴殿方に皆を見せる気は無いのよ。
彼女たちは哀しい運命の絶望に飲まれてしまった哀しい化け物。
だからせめて、この子達で許して?』
「なっ………!?金色夜叉!!」
花魁のような女性が叫んだ瞬間、後方からおどりでた夜叉が沸き始めていた手下を斬る。
それに気をとられている間に、私は唯一見せても良いと判断した魔女を呼び出した。
『おいで、薔薇園の魔女。』
醜くどろどろとした胴体にはえた、赤色の揚羽のような翅。
私は魔女に飛び乗ると、私の服は薔薇をモチーフにした服へと。
『それでは皆さん、次のご依頼がありましたらご連絡を!』
そのまま私は窓を突き破り、空中におどりでた。
後ろで呆然と目を見開く三人に、クスリと乾いた笑みを浮かべて。
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バイパー(プロフ) - 面白いです!文才あってうらやましい限りです! (2017年6月15日 20時) (レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:https://jp.pinterest.com/meru0626/
作成日時:2017年4月9日 19時