蛇が十一匹 ページ16
翌日。
マリーが目を覚ますと、其処には椅子に座って眠り込む中也の姿があった。
『....あ、私倒れたんだっけ。』
思い出して、ふと笑うと、マリーは中也を起こさないように寝台から降りた。
艶のある中也の髪の毛を軽く撫で、毛布を被せると部屋からでた。
急いで自室に駆け戻り、仕事服を着ると頭に黒いリボンを結びつけた。
そこままナイフを仕込むと、太宰の執務室へと走っていく。
「太宰は幹部、小桜です。入ります。」
「入り給え。」
応答を確認して、部屋へと入ると、其処にはふんぞりがえった太宰と.....
「太宰幹部?その人は.....」
見たことのない青色の少女がいた。
「あぁ、マリーには紹介してなかったよね。新しく情報班に入った子だよ。」
「み、宮部みゆきです!
異能力は《ソロモンの偽証》!よろしくお願いします!」
ペコリと頭を下げたみゆきに、マリーは歩みより微笑んだ。
『うん、宜しくね?治の幹部補佐官の小雨茉莉です。』
みゆきの手をとって、握りしめたマリーに、みゆきは困惑したように太宰とマリーを見回す。
「えぇ?小桜さんと太宰幹部って、一体どういう関係ですか....?」
「マリーと私はね、ちょっとした親友?まぁ、呼び捨て出来るような仲ってだけさ。」
「そ、そうですか....!」
あからさまに安心したように笑ったみゆきに、マリーはニヤリと笑う。
そしてみゆきを隅に連れていくと、耳に寄せて云った。
『ねぇねぇ、治の事好きになっちゃった?』
「ふわぁわ!?な、何で分かるんですか!?」
ちらりと太宰に視線を寄越すと、其処には呆れたような笑みを浮かべる彼。
あ、こいつ分かってやがる。
マリーはみゆきの恋を応援してやる、と決意した。
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リア - はやく続きが見たいです!更新お願いしますm(__)m (2018年4月1日 13時) (レス) id: bcb8081e65 (このIDを非表示/違反報告)
みろろ♪くろろ♪ - 終わりですかっ?せっかく良いところなのに、、? (2018年1月11日 22時) (レス) id: e149b1ac55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - これで終わりなんですか!? (2017年9月11日 9時) (レス) id: 01a2bf4134 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - おー!ついにセトが出てきましたかー。波乱の予・感☆更新待ってまーす! (2017年4月7日 22時) (レス) id: 6d7d2c965e (このIDを非表示/違反報告)
狼 - 面白い!!続けて下さい!! (2017年4月7日 17時) (レス) id: abc1e7d64e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:https://jp.pinterest.com/meru0626/
作成日時:2017年2月8日 18時