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蛇が七匹 ページ12

夜。





三人はパーティー会場に到着した。




其処からは別行動。マリーはターゲットを素早くさがしだす。


寄ってくる男たちに適当に相打ちしながら近寄っていく。



マリーのアルビノ体質は、こういうときに人の目を引くのに適している。



ターゲットの男は、目敏くマリーに目をつけた。




それが、マリーの目的通りだと気付かずに。



「お嬢さん、私と別室で酒でも飲みませんか?貴女ほど美しい女性とのめるなら、とても嬉しいのですが?」



「あら、嬉しいことを云ってくれますわね。
構いませんわ?向かいましょう。」



かかった。



マリーは妖艶に微笑む。男はげへた笑みを浮かべながら腰に手を回した。


会場から抜けて、廊下の右に位置する部屋へと向かうと、男はマリーを素早く押し倒した。



後ろ手に鍵を閉めて、汚く笑う。




「お嬢さん、いけませんよ?簡単に男と二人きりになるなんて。」


『あら?私は貴方に抱いてほしくて来たんですのよ?夜のお供をさせて、もらいますわ?』


男はその言葉に興奮したように舌舐めずりをすると、マリーのドレスの中に手を入れた。


『ねぇ、私はね、抱いてほしい人は選ぶんですのよ。』


『私はね、とても強くて優しく、そして誰よりも愛してくれる方が好き。』







ドスッ









次の瞬間、男の胸に赤色の華が咲いた。



それはマリーの細い手に握られたナイフによって咲かされた華。


男は驚いたように目を見開くと、そのまま倒れていった。



マリーはナイフを引き抜いて、ペロリと血を舐める。


『夜のお供、勤めさせてもらいましたよ?
永遠に覚めることのない、死の夜のね。』

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リア - はやく続きが見たいです!更新お願いしますm(__)m (2018年4月1日 13時) (レス) id: bcb8081e65 (このIDを非表示/違反報告)
みろろ♪くろろ♪ - 終わりですかっ?せっかく良いところなのに、、? (2018年1月11日 22時) (レス) id: e149b1ac55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - これで終わりなんですか!? (2017年9月11日 9時) (レス) id: 01a2bf4134 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音 - おー!ついにセトが出てきましたかー。波乱の予・感☆更新待ってまーす! (2017年4月7日 22時) (レス) id: 6d7d2c965e (このIDを非表示/違反報告)
- 面白い!!続けて下さい!! (2017年4月7日 17時) (レス) id: abc1e7d64e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作者ホームページ:https://jp.pinterest.com/meru0626/  
作成日時:2017年2月8日 18時

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