＊２９＊ ページ29
久「……」
貴「どうしたのー?照紀ー！」
久「いや、…はづき、あんな運動神経よかったんだな〜って…」
貴「そう?まぁ、避けるのは得意かな〜……これだったら、照紀のこと、守ってあげられるよn久「っ…」…照紀？｣
ﾄﾞﾝｯ
今の状況は…
後ろには、床。
前には、天井と………照紀。
幼い私には、この行動を理解することができなかった。
久「はづき、分かってる？｣
苦しそうな、悲しそうな、でも、怒っているような、そんな気持ちが伝わってくる表情。
貴「照紀？どうしたの？｣
久「…はづき、俺が男だって、分かってる？｣
貴「何いってるの？そんなのわかりきってるよ！」
久「っ、…違うよ！」
貴「ﾋﾞｸｯ」
普段出さない、照紀の大声に体が震えてしまった。
その時だった。
照紀と…
父が重なって見えてしまった。
貴「ヒッ！いやっ、ごめ、んなさっ、もうやめて…」
体を震わせながら、ものすごい過敏反応をしてしまった私。
ただ怖かった。そっとしておいてほしかった。嫌いなら、関わらなければ良いのに。
貴「っ…ﾄﾞｻｯ」
そのまま、照紀のうでの中へ倒れてしまった。
照紀side
おかしい。
さっきから、葉月が変だ。
ごめんなさいだの、ぶつぶつ言っていて…
久「はづき？｣
貴「ごめんなさい…ごめんなさい…」
久「ちょ、どうしたの……!！」
いきなり、俺のほうへ倒れてきたはづきを体で受け止めて、そのまま
抱き締めた。はづきが、俺にやってくれたこと。
貴「……ﾋｯｸ…」
久「泣いて、良いんだよ。」
貴「うわぁぁぁぁ！照紀っ！」
力一杯、抱き締めた。
最初から、細身だとは思っていたけど、抱き締めると、凄い細いことが分かる。
無理してたんだろうな〜って。
結構前に見せてもらった、傷。
女の子なのに、あんな消えない傷をつけられて…
辛かったよね。
久「大丈夫。」
貴「照紀っ、離れていかないで！」
久「離れてかないよ。」
貴「側にいてっ…」
久「ずっといるから…」
貴「ｳｴｯ…ﾋｯｸ…」
しばらくして、すすり泣く声が聞こえなくなったと思うと、安心したように眠るはづきの姿。
久「もう…大丈夫…」
訳を聞くのは明日で良いか。
君を…二度と、独りぼっちにさせないから。
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あずきいろ
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8
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ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーパートナー
久我 照紀
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ゆきこ(プロフ) - 面白いです！！！更新頑張ってください！！ (2017年11月19日 1時) (
レス) id: e5cd4b3def (このIDを非表示/違反報告)
妖華 - 凄く面白かったです！更新頑張ってください！ (2017年10月20日 0時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - すっごい面白いです！久我君カッコいいですね！ (2016年8月28日 3時) (レス) id: 17c4b817b8 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - とっても、面白いです！ 更新頑張ってください！！ (2016年2月13日 17時) (レス) id: 44c370bbff (このIDを非表示/違反報告)
コン - ついに5000hit達成！!読んでくださった皆様、ありがとうございました。m(__)m (2015年12月22日 12時) (レス) id: f494686c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コン | 作成日時：2015年10月12日 0時
