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▶A
数日後、ECU緊急出動班に正式に戻ってきた彰にぃと透くん。
足「今日から、正式に樋口さんがECUの班長として復帰する。石川もだ」
島「こんな形で、樋口さんが戻ってくるなんて」
香「重藤さん、樋口さんが戻ってきたら一緒に現場でるって、いつも言ってたんですよ」
透「…はいはい、湿っぽいのはなし。捕まえますよ俺らで」
佐「当たり前だ。お前が仕切んな」
橘「マルヒについて、少しわかったことがあります。共犯の女は二宮純奈30歳。彼女が身体に巻いていた爆弾のことです」
足「爆弾の構造が特殊なものだったんです」
『これ、前にあった市役所の立てこもり事件の犯人も身体に巻いてた』
足「同じものだ」
橘「あの事件と繋がっていたんです」
すぐに彰にぃが市役所立てこもり事件の犯人の取り調べを始めた。
「チャットでいつも、あの人は俺を認めてくれた。市長がいかに金をくすねているのかも知った。それで、プレゼントを送ってくれた」
「花丸がついた箱に、爆弾が入ってた」
彰「そいつと会ったことは」
「ない。でもあの方が考えてることと、俺が考えてることは一緒だ！」
隣の部屋に戻ってきた彰にぃ。
橘「声も安定しています。嘘はついてません」
透「白塗り野郎の目的って…」
彰「火をつけてるんだ」
「憎しみや恨みのある者の心に火をつけて、一線を越えさせ楽しんでやがる」
そこに、二宮の自宅へ向かった足立さんから連絡。
彰「なにかわかったか」
足《二宮純奈のパソコンから堀部についての詳細が。それだけでなく、すでに起きている事件の犯人のあらゆる個人情報があったんです》
《ここ半年で関東で起きた凶悪事件です。どれも事件が怒る前に調べられています》
彰「…」
透「まさか、やつが裏で？…ということは、これから起こる事件にも」
『…』
彰「なに不安がってんだ。簡単だ。片っ端から救えばいい。助けを求める人を助ける」
「それだけだ」
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
