【ボイスⅡ】ただ君のために (ページ41)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:26,871 hit

7-8 ページ41

▶

透「兄貴に伝えて」

『え…』

彰にぃたちに拳銃を向けるが、透くんは耳打ちしてきた。

言われたとおり、彼の言葉を彰にぃにメッセージを送る。

透「それ以上近づくな！」

『…』

無線が盗聴。タイミングよく白塗りが姿を消した
見ているはず、最前列で
まともな方法じゃ、奴を捉えられない

重「落ち着け、石川」

透「動くなっ」

メッセージをみた彰にぃは口角を上げた。

透くんが周りに警戒する中、彰にぃは重藤一課長に、弟さんが生きてることを告げた。

橘《班長、ゴム手袋を弾く音が…白塗りです！》

『…隣のビル』

室長の言葉に周りを見渡すと、隣のビルの屋上に黒い格好の解剖医、久遠京介の姿。

彰「イカれた野郎がっ」

全員が久遠に拳銃を向けた。

そして久遠は、こちらを指差し
直後、パンッと銃声が響いた。

彰「！」

『！』

「っ…あ、はっ」

後ろで咳き込む声が聞こえた。

透「…っ」

振り向くと、透くんの胸から出血。

『…』

彰「透！」

『透くん！！』

彼はその場に倒れ込んだ。

* * *