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その後、検視官や一課が現着。
「足根跡から、マル被がマル害と争った形跡があります。ドアノブなど、石川巡査部長の指紋と一致しました。マル害の聞き手からは硝煙反応はありませんでした。状況から、他殺の可能性が大だと思われます」
『…』
片「本部長、辞職願をだしたけど、まだ保留状態。現県警本部長を警察官が殺したって…大騒ぎになりますよ」
足「何かの間違いだよ」
島「そもそも動機はなんだ」
片「本部長が、警察の裏切り者だったとしたら…、青臭い正義感から怒りに任せたとしたら」
重「樋口、お前何やってんだ！石川は相棒なんだろ。なんでこんなことになるまで気が付かなかったんだ！」
彰「透はやってない。俺は信じてる。俺がはっきりさせる」
そう言い立ち去る彰にぃについていく出動班。
彰「本部長は白塗りに関与していた可能性が高い。この事件に白塗りが関与していてもおかしくない」
橘《石川巡査部長は、はめられた？》
『でもはめられたんならそういえばいいのに、透くんはなんで逃げたの』
彰「透は何かを抱えていた…、ここ最近、現場に出ると様子がおかしかった。現場に、透の指紋がついた薬のケースが落ちてた。透の携帯の発信履歴を送ってくれ」
「お前たちは透の足取りをできるだけ追ってくれ」
E3「はい」
『…』
彰「…A、行くぞ」
『…うん』
室長から届いた透くんの通話履歴にある人に、何度も電話を掛けていた。
調べて向かうと、かぐや薬局に務める薬剤師のもの。
彰「宮崎久子さん。石川透の発信履歴にあなたの名前がありました。彼のことで話を聞きたい」
宮「石川くんに何かあったんですか？」
『彼について知ってること、教えて下さい』
宮「…少し前に、石川くんが訪ねてきました。生活安全課に居た頃、彼が担当していた事件関係者の紹介で」
彰「薬を処方するためですか？」
宮「はい」
『透くん、なんの病気なんですか？』
宮「感情が高ぶったり、精神的に追い詰められたりするとストレスから反射的に脳への酸素供給が途切れてしまう症状で、状態が悪化すれば意識が飛んで長時間記憶が途切れたりして」
「精神的抑圧が主な原因…現場に出る限り治らない。それでも今は抜けるわけにはいかないと」
『薬を長く飲んでいない状態が続くと、どうなりますか』
宮「過剰な精神的抑圧から自分を見失い、錯乱状態に成可能性も」
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
