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室長が、彰にぃの無線から音を拾ってる途中、
小《今、班長の無線の電波が切れました》
『…』
透「っ…」
橘《樋口班長の監_禁場所と思慮される場所は元町緑付近、半径100m以内にある廃止された井戸です。E2、E3、急行せよ》
『E2了解』
足《E3了解》
タイムリミットは3分を切った。
E3共に現場に到着すると、古井戸がひとつ。
『こちらE2、監_禁場所と思われる井戸を発見』
橘《すでに一時間経過。救出を急いでください！》
全員で井戸の蓋を開けると、底に意識のない彰にぃの姿。
「樋口さん！」
島「班長発見！」
透「俺が行きます！」
足「ロープもってこい！車で下ろすぞ！」
島「石川、頼んだぞ！」
透くんがロープで底に降り、彰にぃの様子を伺う。
透「呼吸、してません」
『透くん！蘇生処置！』
透「っ…くそっ！」
頭を抑えた透くんは、ポケットから何かを取り出し飲み込むと蘇生措置を施した。
『…』
透「兄貴！死ぬな！大樹ひとりにするんですかっ」
彰「…、」
透「！」
足「樋口班長が行きを吹き替えした！」
その後、井戸から引き上げた彰にぃは救急車に運ばれた。
『彰にぃ、よかった』
彰「…悪かったな」
『…』
透「兄貴、白塗りと繋がってるのは本部長の可能性が…刈谷の発信履歴に名前があったんです。それと、デスクに4人分の行方不明届けが」
彰「…井戸にあった4つの白骨遺体、、繋がってきた。すぐ司法解剖に回せ」
透「はい」
その後、彰にぃはすぐに捜査に戻ってきた。
室長と解剖結果を聞きに行ってる間に、私と透くんとで大樹のところに向かった。
『大樹、食堂行こっか』
透「なんか食べよう」
大「…」
大樹は、私たちが来てもパニックにはならないが、表情もなく喋らなくなっていた。
簡単に食事を済ませたあと、院内を歩いてると彰にぃが走ってきた。
彰「透、A！大樹は？」
透「さっき、3人で食堂に行きましたよ」
『どうしたの？』
彰「白塗り野郎は、大樹の心に火をつけたのかも知れない」
透「え？」
彰「母親を殺したのは、橘だと信じ込ませた。3日間の間にやったのはそれだ！」
大樹の元へと走った。
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
