5-4 ページ26
▶
《俺の親父はクズだ。自_殺しようとした時どうして助けた？結局、あいつは3人もの人を殺した。俺たち家族はどんな目にあったか。この国は、被害者家族を守る法律はあっても、加害者家族を守る法律はない。マスコミはどこまでも追いかけてくる》
《どれだけ時間が経っても、人殺しの息子の烙印は消えない》
《あの時、あいつが死んでいてくれれば…俺の人生は変わっていた。あなたを恨むのは、理不尽か？》
足《こちら足立。マル被を発見》
《樋口彰吾。あなたが貫いた正義の先には、いくつもの罪が生まれた》
《そして今、また罪が生まれる》
彰《やめろ…ヤツを追い込むなっ》
マル被がいる現場に到着したとき、彼は爆弾のスイッチを握っていた。
透「やめろっ」
「…」
秋葉はふっと笑みを浮かべると、爆弾のスイッチを押して爆死した。
透「っ！」
『っ…』
足「捜査員、及び周囲の人間に負傷者なし。なおマル被は自_殺」
『彰にぃの居場所、わからなくなった』
透「…」
車に戻ると、無線からまた別の声。
《スマイル…。光が強ければ、影は濃くなる》
《そうそう、お前の懺悔、大樹くんも見ていたよ》
《教えてあげたんだよ。パパの正体を》
彰《白塗り…お前は、何がしたい》
白《お前は俺だ。俺はお前だ》
彰《お前も、俺が過去に関わったやつなんだろ》
白《懺悔の時に思い出すかと思ったら、名前さえ出てこなくて寂しかったよ》
彰《感謝する。どこかで諦めてた…でも、気が変わったよ》
《俺が犯した罪…何が正しいのか俺にも分からない。だから警察官続けてんだよっ…俺にはこれしかできないから》
《生きて、会いに行ってやるよ…白塗り野郎っ》
白《楽しみにしてるよ》
彰《橘、拾ってくれ。音を…井戸の入り口付近まで、無線を持っていく》
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
