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嬉しそうな透くんと署に戻った。
透「聞きましたよ兄貴！殴らずに落としたんですって」
彰「当たり前だろ。いま似顔絵の作成中だ」
『へぇー、ハマの狂犬も成長したね』
そこへ駆け込んできた足立さん。
足「樋口さん！一課長が塚田を連れていきます」
彰「！」
急いで向かうと、塚田を連れて行く捜査一課。
塚「あんた！話が違うだろ！」
彰「重藤待て」
重「ご苦労だったな。あとは任せろ」
塚「あいつのこと話したらあとは任せろって言ったじゃないか！」
橘「塚田は樋口班長にしか話しません」
重「こっちは弟殺されてんだ。話さないなら吐かせる」
塚「僕はこの人にしか話さない！」
重「奥の会議室にでも縛り付けてろ」
一課の片桐さんが塚田を連れて行く。
橘「奥から塚田のうめき声が…、それにゴム手袋を弾く音が」
彰「！」
急いで会議室に向かうと扉には鍵がかかっていた。
重「片桐、鍵は」
片「掛けてません…、ヤツを手錠で拘束したから」
重「早く取ってこい！」
橘「塚田が危ない！」
重「ばかな、署内だぞ！」
すると、中から足音が聞こえた。
白「息子と野球はできたのか？」
彰「白塗り野郎！」
白「焦るなよ。またすぐ会える」
彰「足立、裏だ！」
足「はいっ」
片「鍵！」
急いで鍵を開けると、すでに死んでる塚田の姿。
窓は開いていて地面にロープが落ちていた。
橘「ECUから各局、只今、PSにて殺人事件発生。マルヒは現場である大会議室の窓から逃走。至急防犯カメラを確認」
司令室に向かうと前方画面には防犯カメラの映像が並ぶ。
山「PSにある全ての防犯カメラを確認中ですが、それらしい人物は写ってません」
彰「橘、透、A。ちょっと来てくれ」
彰にぃに呼ばれ隣の会議室に移動。
彰「おそらく犯人は周辺だけでなく署内全てのカメラを把握している」
透「どうしてそんなことできんだよ」
彰「おそらくこっちの動きも全て把握している」
『…白塗りの協力者がいるってこと？』
彰「そうだ。白塗り野郎は塚田があの会議室に入ってすぐ窓から侵入した」
橘「あの状況を瞬時に把握できた人物…」
彰「白塗り野郎は内通者を使って俺たちの動きを把握してる」
透「だから、常に一歩先に行ってた」
彰「一体何が起きてるんだ」
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
