vol.01 ページ2
▶A
「早く市長呼べ！俺の人生めちゃくちゃにしやがって」
午後4時14分、人質立てこもり事件発生から6分。
ECU出動班も現着したが、犯人は妊婦を人質に身体には爆弾を巻きつけ
手には包丁とスイッチのようなものを握っている。
佐「どうします？乗り込みますか？」
『犯人の身体に巻き付いてるの、本物の爆弾です。爆弾のサイズから、半径10m以内で死傷者が出る可能性があります』
島「くそっ」
そこへ、重藤班長、橘室長が現着。
重「状況は？」
足「膠着状態です」
島「あの野郎、どこであんなもん手にいれたんだよ！」
佐「今じゃネットで何でも手に入ります」
島「便利な世の中だな！」
『…人質の様子が変です』
橘「…」
『室長っ』
室長が両手を上げて前にでた。
橘「港東署の橘です。私が代わりに人質になります。彼女は危険な状態です。解放してください」
「いいから早く市長呼んでこい！」
橘「あなたは、生活保護の申請を却下された。それで市長に謝罪を求めてるんですよね」
「彼女を傷つけるのが目的じゃない」
「…いいだろう。ただし、自分で手錠をかけろ！少しでも変な真似したら全員吹っ飛ぶぞ！」
そういわれ、室長は自ら手錠を掛け人質になった。
そこへ現れた市長。
『…班長、市長がきました。どうしますか』
重「…」
班長は待ての合図をし、小声で話し始めた。
重「市長に会わせたらどの道スイッチを押しかねない」
「3つ数えたら、犯人の足を思いっきり踏め。俺が飛び込む」
橘「…」
重「ひとつ、ふたつ…みっつ」
橘「！」
室長が犯人の足を踏み、重藤班長が飛び込んだ。
班長がスイッチを落とし、室長が包丁を叩き落とす。
橘「確保！」
重「午後4時18分、逮捕監_禁罪で現逮！」
事件から10分半。CHORD0解除。
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年10月1日 21時
