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▶彰吾
Aを帰して、貸切にした志津さんの店で透を待った。
石「兄貴。なに？貸切ですか？」
樋「…」
石「…本郷雫の野郎、ゆっくり捕まえましょう」
樋「透、やるならバレるな。全部分かってんだよ」
石「なんのことです？」
樋「奴らの犬のことだ」
石「まさか、俺のこと疑ってるんですか？」
樋「…」
石「…いい加減にしてください。俺帰ります」
樋「透」
出ていこうとする透を呼び止め拳銃を机に置く。
石「…」
樋「…あとは分かるな。今日俺に引き金を引かなかったら、あとで死ぬほど後悔するぞ」
石「俺が兄貴を…？俺に何が聞きたいんですか！」
樋「だからさっきから聞いてるだろ！」
「どうしてだっ」
石「…怖かった……怖かったんですよ！あいつら何するかわかんない、、兄貴とAを守るためです！」
樋「…」
石「事件から手を引いたら、兄貴たちには手を出さないって…！兄貴は後先考えずに奴ら追ってるけど、俺たちが適う相手じゃない！無理だ！」
「奴らを捕まえる？どうやって！本郷雫を捕まえても、上のやつらが逃がせって圧力かけてくる！」
樋「それでも！俺たちは負けちゃダメだ…何があっても！」
石「…兄貴も、Aも強い、、。俺は弱いんだ」
樋「透、よく聞け。」
「誰だって人は脆く弱い。それでも…どれだけ怖くても、苦しくても、そこを耐え抜いて！諦めるな、踏みとどまれって！
石「っ…」
樋「立ち向かうんだ！」
石「…っ、」
樋「…最後に、俺からの願いを聞いてくれ」
石「…」
樋「Aを守ってやってくれ」
石「っ…く、」
泣きじゃくる透に拳銃を持たせる。
樋「…後ろ向いてるから撃て」
石「…………兄貴、」
ゴトッと音がして、透が出ていった。
樋「…」
少しして、奥から志津さんが出てきた
志「…何があったか知らないけど、透くんは優しい子よ」
「未希ちゃんや雄介さんが亡くなって、ヤケになったあんたや傷ついたAちゃんを必死で支えようとしてた」
樋「わかってる、全部わかってる」
3年前、未希のことでヤケになってた時、Aも兄貴が死んでツラかったのに、俺の前ではいつも通りに振舞っていた。
俺が元気づけてやらなきゃとも思ったが、そんな対応はできなくて
それでも、俺の代わりに透がAのとこに通いつめた。
おかげでAも、少しずつ立ち直った。
そんなAと透のおかげで俺もここまで来れた。
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くうふく(プロフ) - こゆきさん» ありがとうございます！�兇發爾劼�楽しみください！ (2021年9月30日 22時) (
レス) id: 550f2fa7dd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！とっても面白かったです！ (2021年9月30日 21時) (レス) @page17 id: 8e0525086d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くうふく | 作成日時：2021年9月29日 12時
