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｢ふむ、つまり身に覚えのないミスと借金を押し付けられ、返済のため死ぬまで労働しろってことね｣
｢めっちゃムカつくわ！｣
彼らは私の話を相槌をうちながらちゃんと聞いてくれた。私はなんとか涙をこらえることができた。
話し終わると緑の彼は自分の事のように怒ってくれた。狐面の彼は腕を組んだ後、私に言った。
｢じゃあ君はこのままでいいの？｣
｢……え？｣
｢死ぬまでここで働くってこと？｣
｢それは……｣
どうしようもないじゃないか。この先どうなるか分からないけど、考えることすら放棄してしまいたい。言葉を飲み込んだ。
｢もう死んでしまいたいくらいですよ……｣
彼は突然手をパンって叩き、｢それなら！｣と人差し指を立てた。
｢どうせ死ぬならいい仕事があるんだけど！やってみない？｣
｢……は｣
私の話聞いてました？と呆然としてしまう。さっきまで私の可哀想な身の上話の後、急に商売の話普通するか？意図が掴めない。
｢治験だよ！ちょうどサンプルが欲しかったんだよ〜2人用なんだけどちょうど2人いるし｣
｢あの！ちょっと待ってください、私やるなんて一言も｣
｢もちろん報酬も支払うよ！治験だから弾むし。借金、あるんだろ｣
狐面の彼は鉛筆でノートに乱暴に数字を書く。そしてそれを私の前に掲げる。
私はいきなりのことに頭の整理が追いつかなかったし、そもそもハナからやるつもりはなかったが、０の数を見て驚愕した。
｢いちじゅうひゃくせんまん……じゅうまん……ひゃく……！？｣
治験でもこんなに報酬が出ることは無い。とちうことはよっぽど危ないのだろう。
｢ゾム君は強制参加だからね。依頼用の薬品を勝手にダメにするわ人を怪我させるわ。材料高いんだから｣
｢仕方ないかあ……しばらくは仕事暇になるだろうし……よし！やるわ！2人用なんて聞いたことないし、新薬楽しそうやわ｣
いや待て、楽しいってどういうことなの。
｢で、君は｣
狐面の男は私の方を向く。緑のパーカーの彼もキラキラした目で私を向く。どうせこのまま死ぬまで働かされるくらいなら。
｢……参加させていただきます｣
普段の私だったらこんな怪しい仕事は絶対に引き受けないだろう。きっと不幸の連続で頭が可笑しくなっちゃってるんだ。
そういって、全部この状況のせいにした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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みやこ - 貴方様が紡がれるストーリーやキャラの描写、言葉選び全てがあまりにも素晴らしく、飲まれるように一気に拝読させていただきました。zmと夢主の関係性やこの後の展開がどうなるのか思いを馳せながら続編が開く時が来るのをとても楽しみにしております。ご自愛ください。 (10月15日 2時) (
レス) @page50 id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - もっと早くに見つけてればよかった…！！！めちゃめちゃ好きです、続編開くの待ってます…！ (8月25日 14時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - とても素晴らしい作品で愛読させていただいてます、続編が開放される時を楽しみに日々過ごしています。更新頑張ってください。 (2020年10月11日 22時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)
mailnoadodapo(プロフ) - 何かもう最高すぎてやばい……やばい!!←大事なことなので2回言いました、貴方の作品初めて読んだんですけど、まじで好きです (*´ω`*)これからも推させていただきますね (2020年7月8日 4時) (レス) id: 71f963574a (このIDを非表示/違反報告)
おじ - 久しぶりの更新とても嬉しいです！疲れない程度に更新頑張ってください！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 9cde916c26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かよ | 作成日時：2019年5月16日 0時
