実況者の性 ページ10
本業、ゲーム実況者。
友人宅に集まった時やる事と言えば、もちろん「ゲーム」だ。
そんな訳で、当然の如く私たちはゲームをする事にした。
完全プライベートなのでしるこも含め、メンバーは私とじらいちゃんとかるち。
内容はゲームの王道、マリオ〇ートだ。
初めてのメンツで、みんなテンションが上がっている。
盛り上がるゲームをやりたかったというのが、選んだリーダーの本音だろう。
じ「ちょっと〜、じらいちゃんに赤甲羅当てたの誰？！」
し「俺じゃないよーw」
じ「しるこさん嘘つき！」
『私はかるちだと思うな。ね？しるこ』
し「うわぁぁぁ！！A酷いっ！」
『え、私じゃないよ？w』
か「はい、ダウト〜」
『あぁー！ちょっとかるち、爆弾は卑怯だよ！』
か「勝手に人のせいにすんのが悪いw」
じ「そんなこと言ってていいの？かるてっとさん」
か「ここで青甲羅は無しだって！」
『ナイスじらいちゃん！お先に失礼〜』
じ「もうちょっとで抜かせたのに〜」
じらいちゃんのファインプレーにより、私は見事1位をとることが出来た。
結果が出たところで、キッチンから漂う甘い匂いに気が付く。
『はこたろー、何作ってるの？』
は「パンケーキだよ。食べる？」
『食べる！！』
か「さっき昼食ったばっかでよく食えんな」
し「Aは食欲旺盛だからねー」
じ「じらいちゃんも食べたい！」
か「同じヤツもう1人居たわ」
2人分をよそい終えたあと、はこたろーが片方の皿を持ってこちらにやってくる。
は「はい、A。あーん」
『あー、ん。んー！おいひ〜！』
か「いや、どういうこと？」
じ「ほんと、どういうこと？じらいちゃんもあーんして欲しい」
か「そこじゃねぇだろ絶対」
し「じゃあどこなの？」
か「え？俺が間違ってんの？」
『はこたろー、かるちも一口欲しいって』
か「Aは俺を何だと思ってんの」
全員で暫し休憩をした所で、しることはこたろーがプレイヤーチェンジをすることになった。
し「うぅ、俺暇だよ〜」
『次は私が代わるから待ってて』
し「んじゃAにくっついとこ」
『邪魔でゲーム出来ないんだけど』
後からくっつくしるこを引き剥がす。
し「はぁ…Aは冷たいなぁ…」
か「俺はもう何も言わない。」
じ「安心して、俺も仲間。」
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作者名：梔子 | 作成日時：2022年4月3日 11時
