紫と菫色Ⅱ (ページ14)

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明日も明後日もページ14

夕飯を食べ終えて落ち着いたところで、じらいちゃんが徐ろに立ち上がった。

じ「じらいちゃんそろそろ帰らないとだ～」

『えー、もう帰っちゃうの？』

じ「そーなの。明日予定があるんだ、ごめんね～」

し「でもかるてっちは泊まってくでしょ？」

傍で話を聞いていたしるこの、唐突な発言に思わず振り返る。

『え？！そうなの？！』

か「あれ、言ってなかったっけ？」

『でもじらいちゃん居ないとやだ。』

か「悪かったな。俺がJじゃなくて」

『冗談だって。』

帰りたくなさそうなじらいちゃんに帰したくない私がくっつく。

それをしるこに剥がされるという行動を幾度か繰り返し、

最終的にはしるこにホールドされつつじらいちゃんを見送った。

かるちに「どんだけお気に入りだよ」って笑われたけど、お前も笑っている場合じゃないぞ。

家に戻り、コントローラーを手にかるちに駆け寄る。

『かるち、ゲームしよ！』

か「お前、まじか」

『いいじゃん、泊まりでしょ？』

か「え、Aも泊まり？」

『いや、帰るけど』

し「えー、泊まってきなよ！」

『流石に2日分の着替えは持ってきてないからw』

正直、2日連続泊まっていくのは悪いというのも、理由の一つにある。

親しくても礼儀は忘れないのがポリシーだ。

かるちやしることゲームを何戦かした後、今度は私がしるこにくっつかれながらやっとのことで帰宅した。

家に帰り、ソファーに腰を下ろしたところで、L○NEの通知音が鳴る。

い〈明日しるこちゃん家にお邪魔する事にしたから！よろしくね～(^^)〉

明日いっちーが来る…？！

メンバーが連日しるこ家を訪問するなんて…

これも仕組まれた事なのだろうか。

いっちーに返信をしてから、しることかるちへ別々にそのことを伝えてみる。

少しすると、2人からほぼ同時に返信が来た。

し〈今日の昼ぐらいから連絡来てたよー！かるてっちかじらいちゃんが自慢したんじゃない？〉

か〈あー多分それ、俺の煽りのせいだわ。〉

お見通しのリーダーは流石だと思うと同時に、原因が予想より早く見つかったことに驚く。

それよりいっちーが、しるこへの連絡から時間を空けて私に伝えた理由は何だろうか。

かるちには「お前か」と返信し、犯人はお前だと書かれたスタンプを送っておいた。