【HUNTER×HUNTER】雷神少女5 (ページ25)

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219戦ページ25

要件を聞いたヒソカは笑った。ヒソカの笑いに虫の居所が悪いアイディは苛立っていた

アイディ
「なにが可笑しいの？」

ヒソカ
「いや、中々面白いことを考えるんだと思ってね♧」

アイディ
「クラピカとコンタクトをとってるのは分かってる。報酬はいくらだって出す」

するとヒソカはアイディをまじまじと観察するように見つめていた

ヒソカ
「お金はいらないよ、面白そうだからタダでいい♤と言ってもボクの刺青は偽物だし♡」

アイディ
「そんな大事なこと話していいわけ？」

ヒソカ
「じゃあ、報酬入らないからこの事を他言しなければいいよ♢」

アイディ
「交渉成立ね…もういいよ」

と言って先にヒソカを部屋から出した。しばらくしてアイディも団員が待つホールへ向かう

クーナに相槌を打つ。交渉成立の合図でもある相槌を確認したクーナは車を出てからずっと持っていたジュラルミンケースをアイディに渡した

アイディ
「マチ、ちょっといいかな」

アイディはヒソカと同じようにマチを連れて再び別室へと向かった

＊

部屋に来てすぐアイディはマチに右手を差し出した。なにがしたいのかマチにはさっぱりだったが、アイディのいつにもない真剣な表情に驚いていた

アイディ
「私に刺青を入れて欲しいの」

マチ
「はぁ！？アンタ何言ってんのか分かってる？」

アイディ
「分かってる。報酬はここにある…足りないならいくらだって出すから、お願い」

アイディはジュラルミンケースを差し出した。確認するように中を覗けば中にはびっしり詰まった札束

マチ
(どことなくオーラで分かってた…何かあったって気付いてた…)

マチ
「…分かった。1日だけだからね」

アイディ
「ありがとう…」

マチはアイディに負け、刺青を入れることを了承した。するとマチはアイディから渡されたジュラルミンケースを返した

マチ
「報酬はいらない。アイディからお金は貰えないからね…」

アイディはジュラルミンケースを受け取った
さっそくマチは刺青を入れる準備を始めながらアイディに問いかけた

マチ
「何番のを入れるの？1日だけならアタシのでもいいんじゃない？」

アイディ
「それは大丈夫。色々事情もあって…ヒソカから借りることにしたから」

マチ
「…嘘でしょ？」

疑うマチにアイディは首を横に振った。マチは溜息をつきながらもアイディの右手甲に刺青を入れた

アイディの手には12本足の蜘蛛と4の数字が入った