【HUNTER×HUNTER】雷神少女5 (ページ14)

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208戦ページ14

アイディは思わずその場から走り出してしまった。今すぐにでも事実確認をしたいアイディはクラピカが見えない木陰荷姿を隠し、クーナに連絡を入れた

アイディ
「クーナ…」

クーナ
『アイディ？どうかしましたか？』

アイディ
「旅団が…っ…団長さんが…死んだって…」

アイディは震える自分の身体を押さえながらクーナの返事を待つ
しかし返ってきたクーナの口ぶりは平常心だった

クーナ
『アイディ、大丈夫ですよ。団長も団員も生きていますから…きっとクロロがアイディに何も言わなかったんですね』

アイディ
「え…、じゃあ…」

クーナ
『そのクラピカの言っていた死体は偽物です。マフィアの追跡を断念させるための』

アイディ
「偽物…」

クーナから真実を聞いてアイディは肩の力が抜けた。しかし問題はまだ残っていた

アイディ
「どうしよう…クラピカの前じゃ連絡出来ないと思って何も言わずに来ちゃった…」

クーナ
『そこは大丈夫でしょう？アイディは今までだって嘘でどうにかしてきたのですから』

アイディ
「が…頑張ってみる」

クーナ
『ふふ…一応マチにでも連絡入れるよう言っておきますね。それなら安心できるでしょう？』

アイディは通信機を仕舞い、たよょ平常心でそーっとクラピカの元へと戻る

クラピカ
「アイディ、大丈夫か？すまない…急な話で驚いたよな？」

アイディ
「あ…いや、大丈夫！私もごめん…」

しばらく沈黙が続く
久しぶりに会ったこともあり、話す内容がうまくまとまらなかった
そんな時、屋台の方に向かっていたゴンが大声でアイディを呼ぶ

クラピカ
「アイディ、行こう」

アイディ
「あ…」

先にゴンとキルアの元へと向かうクラピカに何か言いたげなアイディ
しかし口は開かず、思わずクラピカの服の裾を摘んだ

クラピカ
「…アイディ？」

アイディ
「あ…いや……しばらくこのままでいさせて」

クラピカ
「！…あぁ、構わないが…しばらく会わない内に甘えるようになったな」

クラピカの言葉に返事するように裾を摘む力を強くするアイディ
しかしアイディはその原因をなんとなく理解していた

アイディ
(なんか…近くに誰かいないと落ち着かない…)

この半年近く、ほぼ毎日アイディの傍にはクーナかマチがいた
そして寝る時も同じベッドで

このように一人でいる時間の方がすくなかったアイディは最低でも傍に誰か1人いないと落ち着かない体質になっていた