【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ38)

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185戦ページ38

マチ
「鎖野郎をおびき出す…ねぇ」

クロロ
「ノブナガと共に頼めないか？」

マチ
「それはいいけど…アイディはどうするんだい？」

マチの問いかけにも一理あり考え始めるクロロ。あれから約2時間程寝たマチは先程とは違い機嫌はよかった。起きてからしばらくしてクロロに呼ばれたためアイディが今どうしているかは分からない

クロロ
「聖王も連れていくか？」

マチ
「まぁ良いなら嬉しいけど…誘き出すんだろ？危なくないかな？」

クロロ
「心配症だな…今旅団の中で聖王が1番信頼しているのはお前だ、聖王自身もあまり離れたがらないしな。留守番にしているより安心だと思うぞ」

クロロがアイディを連れて行っていいと言うのが予想外だったために驚くマチ
本人もアイディが1番信頼しているのは自分だと自覚しているために他の人に言われると少し嬉しかった

マチ
「じゃあ遠慮なく連れてくよ、もう行った方がいいでしょ？」

クロロ
「あぁ、ノブナガはいつでも出れるらしい。聖王の準備が出来次第頼んだぞ」

と言ってクロロはその場を離れた。マチは自分の準備もあるため私服に着替えてからアイディの部屋へと向かった
あれから時間が経ってるから流石に起きてるだろうと思いながら扉を開けた

マチ
「アイディ、少し外に出よう」

いつも通り笑みを浮かべながらアイディに話しかけるマチ。アイディの姿を見るだけで口元が緩んでしまう辺り自分はアイディにめっぽう弱いんだと改めて思った

しかしいつもと様子がおかしかった

普段だったら笑って返事をしてくるアイディがベッドに腰を下ろしたまま動かない
心配になり近付こうとするが、それよりも先にアイディが振り向いた

アイディ
「マチ、おはよ」

違う_____

ただこれしか考えられなかった。確かに笑ってはいるが瞳に光がない
無理に笑顔を作っている時とも違う笑い方
しかし変に問い詰める訳にもいかずいつも通り話を続けるマチ

アイディ
「外に…お仕事？オークションは夜でしょ？」

マチ
「違うよ。団長からの頼みなんだよ、鎖野郎をおびき寄せるってね。アイディは一緒にいるだけでいいから」

"鎖野郎"の言葉を聞いた時に一瞬アイディの表情が変わったのに気付かなかった

アイディ
「…すぐ準備するね。クーナから着替え預かってるから」

と言ってクーナが預けたトランクから服を取り出す。マチはアイディが着替えている間にクーナにこの件に関して連絡を入れた