【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ37)

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184戦ページ37

深い深い海の底みたいな空間

普段だったら苦しいはずなのに今日は不思議と暖かくて、居心地がいい

きっと私は、ここにいた方がいいのかもしれない

私がいなくなったって誰も困らない

もう大丈夫__________

＊

最初に目を覚ましたのはマチだった。隣を見れば寝息を立てて眠っているアイディの姿
何時間おきかに起きては様子を見ているが、今のところ変わった様子はなかった

なかったならなかったで安心なのだが、更に様子がおかしい日が気になってしまった

そんな時枕元の通信機が鳴る。相手はクーナ

クーナ
『おはようございます』

マチ
「ん…あぁ、おはよ」

クーナ
『…寝起きですか？』

マチ
「正直寝足りない、朝イチでなんの用？」

隠さず素直な気持ちをそのままクーナに返した。電話口のクーナのため息が聞こえる
朝イチで電話してきたのはそっちだろうとは言わなかったが顔に出ているマチ

クーナ
『今日いつどこで合流するんですか？』

マチ
「こっちにだって色々あるから、一日中空けておいてよ…時間できたら連絡するから」

クーナ
『勝手ですね…アイディは？』

アイディのことについて聞いてきたのでマチは隣で未だに寝ているアイディを見る変わった様子もない

マチ
「まだ寝てる、だからあんま大声出さないでよ」

クーナ
『ま、そっちにいれば嫌でも寝る時間は遅くなりますよね』

マチ
「嫌味？」

クーナ
『ブラックなのに変わりないじゃないですか』

寝起きなのも含めて機嫌の悪いマチ。何が言い返してやろうと考え出た言葉が

マチ
「そういえば…アイディと寝たことある？」

クーナ
『何を言うのかと思えば……ないですけど』

マチ
「アイディって17歳とは思えないくらいの子供体温で暖かいんだよねぇ…」

クーナ
『！？…ま…まさか…っ』

初めは何とも思わず話を聞いてきたクーナもマチの言葉を聞いて驚きを隠せないでいた

マチ
「じゃ、アタシが一足先にってことで」

クーナ
『ちょ…ずるい！私まだ一緒に寝たことな_____』

マチ
(さて…あと2時間くらい寝るか)

クーナの声が大きくなり話も長くなると考えたマチは通話を自分から切った
後から色々言われるのはめんどうだが睡魔には適わず通信機を枕元に置いた

隣で寝るアイディを見てから再びベッドに横になる