【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ32)

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179戦ページ32

『アイディ、聞いてる？これを聞いているってことは私はイツワに殺されたのよね？』

『貴女に、私の知っている情報を全て話すわ。まぁ遺言ね。直接話せないのが悲しいわ』

『きっと貴女はイツワを恨んでいるでしょ？それは間違っていないわ。私を殺したのも彼女、そして…クルタ族を幻影旅団に襲撃させるよう仕向けた者』

『…ま、アイディならもう分かっているかもね。そして仲間思いの貴女なら私の敵討ちもしてくれるんでしょ？嬉しいけど無理はしないでね』

『イツワが仕向けたとは言ったけど、彼女だって単独で動いてるわけじゃない。彼女に指示した者がいる…残念だけど正体は分からなかった。私の限界はここまでよ』

『それとアイディ…貴女に頼まれた聖王についての情報。いくつか分かったのだけど、説明できるほど時間はない…落ち着いたら私の家に来て、関連する書籍はまとめてあるわ』

『情報はここまで…最後に、貴女に仲間として、友達として言いたいことがある』

『まずはありがとう…貴女にはお礼しかないわ。最初、私たちは言い争っていたでしょ？最初はここまで仲良くなるなんて考えてなかった…貴女にファムにクーナに…』

『ファムが死んだ後、貴女があとを追うように死んでしまうんじゃないかと思った…でも、この間見た貴女の顔は笑っていた…いい仲間に会えたんだって、嬉しかった』

『でも、すぐ頼らないのはアイディの悪い癖。絶対に変わらないんね…少しは頼ってあげなさいよ、特にクラピカ…彼には全てを話しても良いと思う』

『私ね、この間彼の念の修行に付き合ったの。彼は旅団を倒すために力を使うと言ってだけど…アイディなら、聖王なら変えられるでしょ？彼が道を外すまえに、助けてあげて…貴女が全てを話せば全てが逆転するの』

『本当に…伝えきれない、貴女にはたくさんの感謝がある、もちろんファムにだって。最後に貴女の顔が見れないのは残念だけど…私はイツワから逃げたりなんてしない、七戦姫の名が廃るわ…せめて私の後は強くて優しい子にしてね』

『また貴女を悲しませてしまってごめんなさい…けど、もうだれも彼女の被害に合わせないで…それだけが頼みよ……大好きよアイディ、さよなら』

アイディ
「ああ…あああああああああ！！！」

アイディへ送る遺言
クラミーからの情報、感謝、謝罪、頼み、すべてが詰まった録音機をアイディ涙を流して壊れ物のように優しく抱きしめた