【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ31)

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178戦ページ31

アイディ
「…ん……あれ、ここは…」

アイディが目を覚ました時、彼女は見覚えのない部屋のベッドで横たわっていた
頭を抑えながらベッドを降りると、サイドテーブルにある置き手紙に目がいく

マスターへ_______

大変勝手ながら、マスターの今後のため私なりにイツワについて調べてまいります
暫しの間離れることをお許しください

ジブリールからのものだった
書き物に慣れていないのかどことなく歪な文字に苦笑いをするアイディ
ジブリールなりの心配なんだろうと思い置き手紙を懐にしまう

するとアイディの通信機に着信があった

アーニャ
『…アイ姉』

アイディ
「アーニャ…どうしたの？」

アーニャ
『旅団の11番が…クラピカが…』

どう説明をしていいか分からないアーニャは途切れ途切れで話すアーニャ
しかしアイディには何かが起こっていることはすぐに分かった
クラピカの名を聞いた瞬間焦りが走る

アイディ
「今どこ！？」

アーニャ
『荒野…位置情報、送る』

アイディはアーニャとの通話を切り、団員に何も伝えずアジトを後にした

＊

アイディ
「アーニャ！？」

アーニャ
「！…アイ姉、ごめんなさい」

アーニャからの謝罪
それが全てを語っていた。アーニャは再び途切れ途切れの会話を続ける

アーニャ
「リリアから連絡をもらって…クラピカを追いかけた、すぐに11番と戦って、クラピカがとどめを誘うとしたとき…」

イツワが__________

イツワの名を聞いて目を見開くアイディ。アーニャはアイディが今知りたがっている事の結末を話した

アーニャ
「イツワが横取りするように、11番に攻撃して…11番は切り刻まれて…」

この時点で確信した
イツワが黒であること、クラミーを殺ったことも全て

アイディが下唇を噛んでいるとアーニャは懐からあるものを取り出す

アーニャ
「これ…クラミーさんの、家にあったもの。情報部が回収したってクーナから預かった、アイ姉に向けてのもの」

アーニャが取り出したのは録音機
ただの録音機ではなくひし形をした、アーニャの携帯と同じく創世器と同じ素材を使った物で七戦姫でも情報収集のクーナと調べ物をするクラミーがよく使っているものだった

アイディ
「ありがとう…」

アーニャは気を使ったのかその場から消えた。アイディは意を決して録音機を再生した