【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ25)

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172戦ページ25

お宝を盗みに行くチームが手ぶらで帰ってきた
話す暇もなく気球を上げる
一定の間火の勢いをあげると、ウボォーギンは携帯を使いクロロに連絡を入れた

アイディは気球から見える景色を眺めていたが耳だけはしっかりと会話を聞き取ってきた

ウボォー
「ああ、金庫の中には何一つ入ってなかった」

どうやら目的の宝がひとつもなかったらしい。それなら手ぶらで戻ってきたのも頷ける

アイディ
(どうしよう…予定なら今日はそろそろ帰っても良いって言われたけど、このままだとしばらく帰れなくなるなぁ)

そうアイディが不安になる理由は1つ
クーナであった
このまま連絡を入れずに遅くに帰ると怒られるんじゃないかと言う不安と、今連絡を入れてもどちらにしろ怒られるんじゃないかと、迷っていた

マチ
「クーナに連絡しといたら？」

アイディ
「した方がいいかな…」

シズク
「クーナって誰ですか？」

シャル
「俺たちと聖王を引き合わせてくれた人。楽園の一員で俺たちの仕事仲間」

入ったばかりのシズクはクーナのことを知らず、アイディとマチの会話に疑問を浮かべていた

マチ
「煩くなったらアタシが代わるから」

と、マチに後押しされ意を決してクーナに連絡を入れる。現状が分かるように映像付きで

クーナ
『…はい』

アイディ
「あの…クーナ？」

開始早々不機嫌なクーナに言葉が出てこないアイディ。この時点でアイディが負けてることは一目瞭然だった。団員達が呆れている中、マチはアイディの手から通信機を無理やり奪い取りクーナと面と向かって話し始めた

マチ
「アイディはアタシらに任せてクーナは大人しくしてな。というかアイディはしばらくこっちで預かる」

クーナ
『そんな話をした覚えもありませんし、許可もしません！アイディといれる時間が減るじゃない！！』

マチ
「そっちはアタシよりも長い間一緒にいたんだからしばらくの間くらい我慢しな！」

クーナとマチの口論が長続きする気がした団員達は呆れ返っていた

シャル
「これはしばらく終わらなさそうだね…」

フェイ
「聖王どにかするね」

仲裁を頼まれてもアイディには今のふたりにどう声をかけたらいいのか分からなかった
どちらかの意見に偏ると残った片方が収拾つかなくなるからだ

結果アイディがおどおどしてる間に痺れを切らしたマチが強制的に通話を切って口論は勝敗が決まらないまま終了したのだった