【HUNTER×HUNTER】雷神少女4 (ページ2)

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149戦ページ2

7月7日_________

天空闘技場を離れる日、その日の夜にアイディ達はルクソ地方へ向かうため、部屋のチェックアウトをした

アイディはクーナとマチに頼み少し時間を欲しいと言いある場所へ向かう

キルア
「…姉貴？」

アイディ
「ちょっといいかな？」

アイディが向かったのはキルアの部屋だった。キルアの許可をもらい中に入れてもらう
今日はゴンと一緒ではなく、広い部屋にアイディとキルアの2人っきりだった

アイディ
「この間は色々巻き込んでごめんね、あれから慌ただしくて会えなかったから」

キルア
「いいよ…俺らだって何も出来なかったし」

キルアは悔しそうに拳を作る。そんな姿を見たアイディは再び申し訳ないと感じてしまう

アイディ
「…今日ね、ここを出るの。それを伝えに来た」

キルア
「そっか…またしばらく会えないのか」

アイディ
「うん、だから…渡したい物があって」

するとアイディはキルアに箱を渡す。キルアは渡された箱を不思議そうに見つめる

アイディ
「今日…誕生日だよね？急いでたからそんなにいいものじゃないんだけど」

アイディが自分の誕生日を覚えていたことに嬉しさを隠せないでいるキルアはそっと箱を開ける

キルア
「…？うさぎ…の…アメ？」

アイディ
「本当はケーキとか作ってあげたかったんだけど、材料や機材が限られてたから、キルアいつもチョコロボ君ばっかり食べてるからさ」

キルアは箱からアメを一本取り出し口に入れる。入れた瞬間キルアは目を見開く

キルア
「…うま」

アイディ
「よかった…気に入ったならまた今度作るよ？」

キルア
「…約束だからな」

アイディにまた作ってもらえることに嬉しさを覚えたキルアは赤くなった顔を隠すようにそっぽを向いた

アイディ
「渡すものも渡せたし…そろそろ行かなくちゃ」

キルア
「そっか……なんか困ったことあったら、連絡しろよな。話くらいは聞けるから」

アイディ
「ありがとう…キルアは優しいね」

アイディはそっとキルアの頭を撫でた。そのまま手を振りキルアの部屋を後にする

ミカエル
『よろしかったのですか？』

アイディ
「なにが？」

ミカエル
『守れるかも分からない約束ですよ？』

アイディ
「うん…でも、こうしないときっと今よりも心配かけちゃうかもしれないから」

ミカエル
『本当に優しいのはあなたですよ…』