【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ29)

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126戦ページ29

クーナ
「！…否定はできません。だとすると相手は一体なんなのでしょうか」

アイディ
「…覇王」

アイディがたったそれだけを呟いた。アイディはその根拠を話す

アイディ
「もし…聖王の末裔が今ものこっているように、覇王の末裔もまだいるのなら…可能性はあると思う」

聖王の影とも言える覇王。覇王の末裔がアイディのように存在している可能性があった

しかし今現在それ以外ないに等しいものだった

クーナ
「…ならこの件は、覇王の線で色々探って見ましょう。たとえ覇王が関わっていなくとも、情報は欲しいところです」

マチ
「団長にも聞いてみる？」

クーナ
「聖王信者のクロロが知ってるとは思えないけど…」

マチ
「確かにね…」

聖王時代の歴史に詳しい幻影旅団団長のクロロなら何か知っているんじゃないかと提案するマチだったが、クーナの予想に苦笑いしながら同意していた

アイディ
「…これから私は、どうしたらいいの？」

クーナ
「もう話はいいんですか？」

アイディ
「何となく分かってきたよ。思い出せた訳じゃないけど…話聞く前よりは頭がスッキリしてる」

マチ
「ならいいじゃないか。いっぺんに話しても頭に入らないだろうし、今日はこの辺りで」

話し合いの結果、アイディの記憶に関する話は終わりにして、今後のアイディについて話すことに

クーナ
「まず、アイディには行かなくてはならない場所があります」

アイディ
「どこ？」

クーナ
「ルクソ地方…クルタ族の村です」

クーナの言葉に目を見開くアイディ。ルクソ地方には幻影旅団の襲撃が会って以来1度も行っていなかったアイディ

村の名前を聞いた途端アイディの頭に思い浮かぶのはクラピカの姿

アイディ
「何かあるの？」

クーナ
「アイディが使っていた神社…確か地下に書庫がありましたよね？」

アイディ
「あ……あ、あった！あったよ！」

クーナから書庫というキーワードを聞いてアイディは神社の地下を思い出す
誰が集めたのか分からない本が沢山並んでいた書庫。アイディは10年近くかけて全てを読み上げた

クーナ
「何か手がかりがあるかもしれません。アイディのタイミングでいいので、近々行きましょう」

久しぶりに村に行けるんだという緊張感があったが、アイディの中には申し訳なさもあった

アイディ
(クラピカには…ちょっと申し訳ないなぁ)