【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ28)

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125戦ページ28

______1時間後

アイディの部屋に向かう人影
それは、アイディから連絡をもらったクーナだった

特に任務があった訳でもなかったクーナは楽園から直接天空闘技場に向かってきたのだった

クーナ
「遅れまし……た…」

扉を開けた先に見たのは、アイディとマチがソファにて隣で座り一緒に本を読んでいる光景だった

クーナ
「…なんか心配して損した」

アイディ
「クーナ！久しぶり」

クーナ
「アイディ…顔色も良くて安心しました」

クラミーの件があってからのアイディを1番心配していたクーナ
しかし久しぶりに会ったアイディは顔色も良く、表情も少しずつ戻っていた

クーナ
「どこまで話しましたか？」

マチ
「とりあえず、アタシらと初めて会った時のことは大体話した。後はあの件を話すだけだ」

クーナ
「分かりました…アイディ、もう話しても大丈夫ですか？」

クーナは本を読んでいるアイディに話していいか確認をとる
アイディは速やかに本を閉じてクーナと向き合う

クーナ
「まず、アイディは7年前の事件をどのくらい覚えていますか？」

アイディ
「しっかり覚えてるのは、もう身体中包帯だらけでベッドから起き上がれない状態の時だけ」

クーナ
「分かりました。とりあえず簡単に説明しますね」

7年前____10歳の時にアイディが重体になってしまった事件。アイディ自身は何も覚えていないためクーナが1から説明をする

事件の内容しか知らないマチは耳を傾ける

クーナ
「その事件は、正直いえば大きな被害は何もなかったんです…アイディの領域に侵入者が入っただけだったんです」

アイディ
「ということは…鈴？」

クーナ
「はい。鈴が鳴ったことによりアイディが対処に入りました。いつもなら軽々侵入者に対処するアイディが珍しく応援要請をしてきたんです」

自分が重体になったためか、どれくらい被害があったのか気になっていたが、事件の主犯は侵入者1人のみ
尚更気になる内容だった

クーナ
「私たちも要請を貰って急いだのですが、もう遅かったのです。アイディは既にボロボロでした…私たちが見たのは、黒いマントを羽織った人物でした」

アイディ
「じゃあ…私の記憶が断片的なのはその侵入者のせいってこと？」

クーナ
「まぁ、そうなりますね」

すると、内容を聞いていただけのマチが口を開く

マチ
「アイディの…聖王に関する記憶だけって可能性は？」