121戦 ページ24
キルア
「はぁ！？幻影旅団って姉貴やクラピカの敵じゃ…」
アイディ
「クラピカはそう思ってるよ…けどね、私はそうは思わない」
キルア
「…理由は？」
アイディ
「…クーナがね、旅団とそれなりに関わりがあるの。近々話もする」
アイディの口から復讐の相手である【幻影旅団】の名が出てくるとは思わなかったキルア
しかしアイディに復讐心がないことにも驚く
アイディ
「私が旅団と関わりを持ってることをクラピカが知ったら……私、どうなるかな？」
キルア
「姉貴はどうしたいの？」
アイディ
「…今まで隠していたこと全部話したあとだったら…どうなってもいいや」
それがアイディの決断だった
アイディは自分の【やるべき事】を全て終えたら自分はどうなってもいいと言う
アイディ
「だから…キルアにひとつだけお願いがあるんだ」
キルア
「何？」
アイディ
「私にもし何かあったら…今まで話したこと全部、代わりにクラピカに伝えて欲しいんだ」
【何かあったら】
アイディが今後何をするのか、今のキルアには分からないが、今のアイディなら何をしてもおかしくないと思ったキルア
キルア
「…何する気だよ」
アイディ
「それだけはまだ言えない…ごめんね」
これだけは譲れないと言って回答することを否定した
アイディが話すべきことを全て話し終えた後、キルアは今までの話をまとめているのか頭を抱えている
キルア
「おっけ、まとまった。じゃあ姉貴、ここで俺と約束して」
アイディ
「…うん」
キルア
「まず、今話したことに関わる情報が増えたら絶対に話すこと。抱え込むのはナシな、電話でもいいから」
キルア
「んでもうひとつ、こっちは絶対な。無茶しないこと、死ぬなんて絶対ダメだからな」
キルアもこれだけは譲れないといった表情でアイディを見る
アイディは暫し考えて、その要求を飲んだ
アイディ
「ありがとう、キルア。おかげで少し楽になったよ」
キルア
「ん…姉貴はさ、クラピカに会いたい？」
アイディ
「え…会いたくないって言ったら嘘になるけど、実は連絡先知らなくてさ」
今まで離れることが無かったクラピカとアイディ。アイディは実は連絡先を知らないことを明かした
キルア
「んじゃ、ヨークシンで会わなきゃな」
アイディ
「…だね」
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作者名：白兎＠ロップ | 作成日時：2020年4月12日 0時
