100戦 ページ3
その後ダンスタイムと言わんばかりに音楽が流れ始める
ゾルディック家の人達が踊り出したために、ゴンとキルアも楽しそうに踊り出す
レオリオに無理やり連れられて一緒に踊るクラピカだが、流れるようにキルアとも踊ることになる
1度戻ってきたクラピカはどこか疲れたような顔をしていた
ゴン
「レオリオへたくそー」
ゴンとレオリオが一緒に踊っているのを見て笑みを浮かべていると、アイディの着ているドレスの裾を引っ張るものがいた
キルア
「姉貴…一緒に踊んない？」
キルアがアイディに向けて手を差し伸べていた。アイディはその手を素直に受け取り、片方を手をキルアの肩に乗せる
キルア
「誰かと踊ったことあんの？」
アイディ
「？あぁ…七戦姫やってると色んなパーティに呼ばれるから覚えてるの」
キルア
「ふぅーん…でもやっぱ俺とだと身長差あるな」
アイディとキルアだとアイディのほうが身長が高いため、キルアはそこを気にしていたのだった
アイディ
「男の子はこれから伸びるよ。きっとキルアもゴンもね」
キルア
「そっか…ぜってぇ姉貴越してやるからな！」
年相応の悩みを抱えていたキルアを見て思わず笑ってしまうアイディ
いつかそんな姿を見れる日を楽しみにしているのだった
アイディ
「あの…クラピカ」
クラピカ
「アイディ…どうかしたか？」
キルアと離れたアイディは休憩をしていたクラピカに声をかける
するとアイディはクラピカに手を差し伸べる
アイディ
「良かったら…踊りませんか？」
クラピカ
「…あまり上手くはないぞ？」
苦笑いをするクラピカだったが、差し伸べられた手を取り、アイディの背に手をかける
アイディ
「上手だよ？」
クラピカ
「そうか？本で少し学んだくらいなんだがな」
イーディス
(……キルアと踊ってたのが悔しかったのね)
しばらくしてアイディは屋敷のベランダにて一息ついていた
するとアイディは急にバルディッシュを起動し、自分の背後に向かって振るう
アイディ
「なんの用ですか？」
「何…久しく七戦姫に会えたんだ。少し話でもせんか？」
アイディがバルディッシュを振るった先にいたのは、キルアの祖父《ゼノ》だった
ゼノ
「お前さんにとって…キルアはどうじゃ？」
アイディ
「…私が悩んでいる時、何も聞かずに黙って話を聞いてくれたんです。初めてでした…殺しのことを七戦姫以外に話したのが…」
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作者名：白兎＠ロップ | 作成日時：2020年4月12日 0時
