【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ20)

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117戦ページ20

リリア
「うぅ～…いい話だねぇ…！」

アイディ
「もう…そんなに泣かなくても…」

リリア
「泣きますよ！！あたしなんかとは全然違うぅ……頑張ったんだねぇ……うぇ…ぐすっ…」

アイディの話を聞いたリリアは気づいた時には号泣していた

店を出てからも泣き止まないリリアを、アイディは天空闘技場まで送ることにした

リリア
「ごめん！もう大丈夫です！やっぱりアイディ選手はすごいって改めて思いました！」

リリアは目を擦り涙を拭き、アイディがすごいことを改めて実感した

リリア
「ところで…アイディ選手は明日、試合するんですか！！」

アイディ
「えっと…確かあったと思うけど」

リリア
「はわわぁ…！！絶対見に行きます！応援します！」

アイディ
「…ありがとう」

アイディが試合をすると聞いた瞬間、一気にテンションが元に戻るリリア。彼女の笑顔を見て思わずアイディも笑みを浮かべる

リリア
「あ！アイディ選手がわらってる…！」

アイディ
「え…私、笑ってた？」

リリア
「はい！可愛い笑顔、見せてもらいました！！」

初めて見たアイディの笑顔に嬉しそうにするリリア。アイディは自分が笑った事が信じられず、耳を疑う

アイディ
(あぁ…そういえば、ちゃんと笑ったの…久しぶりだなぁ)

リリア
「それでは！あたしは明日のアイディ選手の試合に備えて、寝ます！ご飯また行きましょうね！！」

アイディ
「うん…おやすみ」

リリア
「はい！！」

リリアはその場から走り出す。アイディは「元気だなぁ」と思いながらその後ろ姿を見つめる

するとリリアは急ブレーキをするように立ち止まる

リリア
「あの！あたしにできること、あるか分かりませんけど…！何かあったらなんでも言ってください！」

とだけ伝え再び走り去って言った

バルディッシュ
『風のような子でしたね』

アイディ
「…でも、いい子なのは確かだよ」

バルディッシュ
(まさかマスターが過去を話すほど気を許すとは…)

＊

『試合終了！10対0でアイディ選手の勝利です！！』

天空闘技場200階の試合会場に歓声が湧き上がる。相手に攻撃させる時間も与えず勝利を勝ち取ったアイディは速やかに会場を後にする

廊下を歩いていると前から声がかかる

「…姉貴！！」

それは数ヶ月振りに再開したキルアだった_______