【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ17)

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114戦ページ17

連絡を受けてたどり着いたのはある街の路地裏

アイディ
「……クラミー」

ウィリアム
「警備隊の1人が発見したらしくその時には既に…」

クーナ
「そうですか…もうしばらくしたら、回収してあげてください」

ウィリアム
「はっ！」

ウィリアムにそう指示を出し、クーナはクラミーの遺体の前で立ち尽くすアイディに近づく

クーナ
「アイディ…」

アイディ
「…この殺り方、知ってる」

アイディの前にあるクラミーの遺体は殆どが原型を留めておらず、酷い有様だった

アイディ
「イツワ……イツワが殺った」

クーナ
「！？…アイツ、動き出したんですね」

アイディ
「あの子にとって、七戦姫って何なんだろうね？」

後ろ姿だけでも分かるアイディの絶望感
しかも殺った相手が七戦姫の可能性があると分かり、クーナですらも怒りをあらわにするが、アイディには怒る気力すらなかった

アイディ
「クーナ…後はお願い」

クーナ
「…どこに行くんですか？」

アイディ
「八つ当たり」

＊

時は進みその日の晩_______

クーナは何とかアイディの居場所を見つけ出し、気付けば夜になっていた

クーナ
「アイディ…」

クーナが見る先にいるのは荒野にそびえ立つ死体の山

その上に座り月を見つめるアイディの姿

アイディ
「ごめん……一気に殺っちゃった、事後処理大変だよね？」

クーナ
「大丈夫ですよ……だから、帰りましょう？」

するとアイディはクーナの方に向かうため、死体の山から降りる
クーナの方へ歩いてくる途中、アイディの姿は月明かりに照らされていた

クーナ
「！？…アイ…ディ」

そのアイディの姿に目を見開くクーナ。アイディの瞳に光が無かった

ファムが死んだ時のように暴走するんじゃないかと警戒をするクーナ

アイディ
「大丈夫…ミカエルがいるから、すぐには暴走しないよ」

アイディ
「クーナ…そろそろ本格的に決めよう」

クーナ
「それは構いませんが…アイディあなたは…」

アイディは頭を抱えてしばらく考える

アイディ
「仕事も全部やっちゃったし…みんなと会うのはまだまだ先、みんなの前では笑ってたいから…それまでに安定させなきゃ」

クーナ
「分かりました…どこにいるかは連絡してください、元々あなたは働きすぎなんですから、最後の眼も任せてください」

「じゃあ…ちょっと、気持ち切り替えてくる」