【HUNTER×HUNTER】雷神少女3 (ページ14)

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111戦ページ14

楽園が正式に始まってから数週間後_______

アイディ
「緋の眼もだいぶ集まってきたなぁ……ヨークシンでクラピカに会ったら、見せなくちゃね」

いま現在アイディがいるのは地下室

この地下室はアイディがこの屋敷の建設の際に頼んだ部屋であり、この部屋の鍵を持っているのは七戦姫のみである

この地下には、今まで集めた緋の眼が丁寧に保管されている
アイディはクラピカの手を血で染めないために、今日まで何も話さずにこの計画を考えていた

アイディ
(全部集まってクラピカに渡したら…全部話そう。話して……クラピカに嫌われるとしても、後悔はしない)

そう決意を固めていたが、アイディの手には震えが走っていた
落ち着かせようと深呼吸をしていると、地下室の扉が勢いよく開く

イリス
「アイディー！！！」

アイディ
「な…なに？」

イリス
「依頼来てたんだけど…ちょっと今までとは違くてさぁ…クーナにも声掛けたから来て！！」

＊

______というわけで、本来ならば一人一人が単体で動く以来だが、イリス曰く普段とは違うらしい

普段は中年くらいの男女が主だったが、今回は確かに違った

イリス
「ちょっと頼むよアイディ…私子供苦手でさぁ」

アイディ
「もぅ…仕方ないなぁ」

アイディ
「こんにちは…あなたのお名前は？」

アイディは中腰になり目線を合わせる
今回の依頼人は予想外なことに、年下の女の子だった

「私……逃げてきた…」

女の子は自分のことを【アーニャ】と名乗った。そしてアーニャはここまでの経緯を話す

アーニャ
「私は…友達と村を出て村を綺麗にするためのお金を集めるために仕事を探してた……ある男に声をかけられて、でもそいつは悪徳業者だった…」

「私達は捕まって…毎日酷いことをされた…」

「私を含めて3人いたけど…1人は衰弱して…」

「もう1人は……精神が限界まで来て、自分で……」

「私は、スキをついて逃げようと考え……今日まで耐えてきた…あいつからの信頼を得て、自由に外出するまで…許可された」

「今日はあいつが出てる日だった……私は、金庫にあったお金を全部持ってきた…」

確かにアーニャの手には彼女が両手でやっと持てるくらいの大きさの袋があった
アーニャから手渡された袋の中を確認するとほとんどが硬貨だが、大金が入っていた

アーニャ
「お願い…します…あいつを殺して…！」