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幸せになってほしい2 ページ2
砂のことが好きとかそんなんではない。だだだだ、砂に幸せになってほしいんだ
「私は砂に幸せになってほしいの」
お節介であろうと、なんだろうとそれが私の希望。
目を見て、真っ直ぐ砂を見つめると、目をまんまるにして驚いていた。
そしてすこし眉を潜めてから、いつもの優しい顔に戻る。
「・・・砂?」
「ありがと、A。俺もAに幸せになってくれたら嬉しい。だから・・・」
「だから?」
何かを言いかけたのだろうか、ふいと私から顔を背けた砂は、言葉を続けた。
「いや、やっぱいーや」
「ええっ!?」
「まだ、いい」
なによ、きになる、おしえて、と問出してもおしえてくれない。
「それに今、俺は十分幸せだよ」
「ほんとう?」
「猛男とAっていう親友、二人も人生で得たんだから」
親友、という言葉に、もやもや、というか何だか心にひっかかる感情が作られた。
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作者名:ひるひる | 作成日時:2015年10月26日 13時