私の気持ち (ページ22)

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もう一度、チャンスを side二宮ページ22

貴「に、二宮さん？」

心配そうに見つめる黒咲
俺は出水に聞いて黒咲が本部と話し合いしている情報を入手した
急いで向かうと丁度忍田本部長と話し終わっていたのか、未だ下を向く彼女に声をかけた

貴「な、なにか御用ですか？」

未だ俺を対して怯える彼女に

「もう一度模擬戦をお願いしたい」

予想通りにも彼女は頭を横に振り逃げようとした為腕を掴んだ

貴「あ、あの離して、下さい」

怯える彼女は今でも逃げたいのだろう
俺は自分が隊長でありながら鳩原に何もしてやれなかった
今回も彼女がボーダーを辞めてしまったら楽しさが無くなると感じた
今まで射手の王として君臨していた俺を彼女が越した
初めての好敵手とも言える奴が出来たんだ

「俺はもう一度お前と闘いたい
あの日、お前に負けた時俺の努力はまだ足りないとわかった
それと同時に初めての好敵手がお前であることがわかった
今までは出水ぐらいだと思っていたがそれでも1位に居続けたことにより楽しさはなかった
東さんから聞いた話で俺を目標にしていたとな
それは一緒の席でも言ってくれた
あの時は才能が認められているからと自画自賛していた
実際、お前と闘って俺よりも才能があることを知った
俺はお前と一緒がいいんだ」
貴「あ、えっと、あの」

困り顔だが段々と逃げ腰が弱まっていく彼女に

「もう一度、俺と模擬戦をしてくれ
そして証明して見せろ
お前は誰よりも強い事を！」

貴「・・・」