私の気持ち (ページ15)

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疑問 side二宮ページ15

影浦に殴られた
ただ、それが頭に残った
なぜ、彼奴は俺を殴る必要があったのか
犬飼、辻、氷見は俺の元に駆け寄って各々心配していたがそれよりも殴った原因が見つからない

犬「さっきカゲは黒咲さんの事について言ってましたよ」

成程、確かに影浦と黒咲はボーダー内でも仲がいいからな
黒咲が落ち込んでいれば自然と気にするのも仕方ないことだ
だが、そんな事で俺を殴る必要があったのか

犬「カゲ、多分黒咲さんが落ち込んで居るけど二宮さんが平然としてるのが気に入らなかったとかじゃないんですかね」

「じゃなきゃ意味無いことしないもん彼奴」とヘラヘラしながらいうが確かに彼奴は意味の無い事はしないはずだ
俺が平然としているのが気に入らない・・・

「俺は何かしたか？」
影「だから何で俺なんだよ！」

どうにも理解が出来なかったから直接聞きに行くも影浦にキレられた
なんとも面倒臭い奴だ

影「俺じゃなくて黒咲さんだろうが！」

黒咲？何故黒咲の元なんだ？

影「あんた、本当に分かってねぇのか？
あの人が『悪役』って言われ続けててシンドいはずなのにあんたは平然と模擬戦に誘うとする根拠だよ！」

黒咲は確かに俺より強い
それに周りが何を言おうが雑魚の戯言に耳を貸す気もない

出「二宮さん、流石に駄目っすよ」
太「馬鹿な俺でも分かるぞ」

太刀川や出水にも言われ、加古にもひいては東さんさえ

東「二宮、黒咲がお前に対して何に落ち込んでいるのか
何に対して模擬戦に意欲的に来ないようにしているのか
ひいては二宮に会わないようにしているのか」

俺は作戦室に戻り1人考え事をした

あの日、俺はボーダーに入り東さんに誘われ隊に属していた
その頃はA級1位まで上り詰めるほどだった
解散後、自身の隊を作りA級4位まで駆け上がった
遠征部隊に選ばれるだろうと期待していた中、鳩原が失踪と同時に近界に密航とトリガーの横流し事件でB級に降格
その頃、新たに結成された北條隊
最初は3人だったが連携プレイが取れていて俺達よりも早くにA級への挑戦権を得ていた
A級ランク戦デビューには1人増やされていた
A級単体として活躍していた黒咲
彼奴は俺より先にボーダーに入隊していた
同じポジションでメキメキと順位を上げていた
この間加古が、文句を垂れていたな

加『そう言えば私ね黒咲ちゃんに負けちゃったのよ』

あまり悔しそうな言い方じゃなかったが本人はたいそう悔しかったという

次数足りないので続きます