私の気持ち (ページ14)

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イラつきside影浦ページ14

貴「ありがとう影浦君」

そう言って自分の作戦室に戻る黒咲さん
俺はどうする事も出来ねぇし、ただ聞くことしか出来ねぇ
何であの人は自分を我慢しているのか
黒咲さんだけはマイナス点は無い
北條隊は黒咲さんだけマイナス点が無い
ボーダーにとっても誇れるほどの優秀と言われてる
そんな人がいらない子なんて上がしないはずだ
俺のチームには射手は居ないしまして二宮隊が居るわけだ
俺は二宮に対して腹が立つ

犬「わお、カゲが遊びに来てるwww」

俺は添を無理やり連れて二宮隊の作戦室に来ていた

添「もう行くなら1人で行ってよ〜
ゾエさんも暇じゃないんだよ？」
「うるせぇ、おい犬二宮は居るのか？」
二「敬語も使えんのか」

そんなことはどうでも良かった
俺は二宮に対してムカつき、思いっきり殴った
俺に殴られるとは思わなかったのか後ろに倒れ込んだ
辻やゾエに止められたが俺には納得いかなかった
何で黒崎さんが嫌われているのに此奴は平然としてんだよ
お前は鳩原以外には興味がねぇって訳か
あの人がどんだけ苦しい感情を刺してんのが分かんねぇのかよ
それでもずっと笑ったりして自分の感情をおし殺そうとしてる

添「か、カゲ！」
犬「ちょ、二宮さん大丈夫っすか！？」

トリオン体、ただ殴っただけ
此奴にスコーピオン、ましてやマンティスを使わなくてもこれくらいが丁度いいくらいだ
本当はギタギタに切り裂きてぇがC級に落とされるよりはマシだ

「あんたが殴られたその意味、しっかり考えとけカス！」

俺はゾエを連れて自分の作戦室に戻った
二宮を殴ったがそれでも気分は優れなかった

添「カゲ、大丈夫なの？あんな事して」

『黒崎さんの為とは言えど』とゾエは言いかけていたが俺としてはこうでもしねぇと収まらずにはいられなかった
黒崎さんは唯一俺に敵意を見せず逆に俺に対して優しく接してきてくれた

貴『同じSEを持つ者同士よろしくね！』

そう言って差し伸べてくれた手、そしてその感情が全部敵意でない事に
俺は最初、ただの善人振った奴だとしか思わず色々暴言を吐いた
それでも1日1回会う度俺の事を気に掛けてくれた
そんな人が周りから『悪役』なんて言われるのが気に食わなかった
あの人は毎日毎日密かに1人で練習していたんだ
だからランク戦でも模擬戦でも防衛任務だって
サボらず訓練していたからどんどん上へと上がっていたんだ

「あの人はいらない子じゃねえよ」