私の気持ち (ページ12)

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違和感side二宮ページ12

貴「あ、あ、あ、に、のみやさん」

久々に見た其奴
前あった時よりも怯えるように見ていた
それは俺だけではない
太刀川や加古、ひいては東さんや出水にも同じ対応だという
出水に話を聞くとどうやら自分が俺や太刀川に勝ったことで周りから被虐的な事を言われたと
俺からしたら雑魚の憧れよりも己が強いか弱いかの2択だ
そんな奴らの戯言に何故此奴が惑わされるんだ

「今日、空いているか？空いてるなら模擬戦を・・・」
貴「ご、ごめんなさい！」(逃)

模擬戦の誘いを断られた挙句逃げる様に走っていってしまった
流石の俺もイラッとした
それよりももっと腹が立つのは

ボ26「あ、悪役だ」
ボ27「悪役万能手が二宮さんと模擬戦だって」
ボ28「これ以上二宮さんを落とす気か？」
ボ29「止めほしいなぁ」

対して自分達が強くも無いくせに黒咲に対して暴虐な言葉を吐くことがおこがましい
更に極めつけとして

ボ30「あんな奴ボーダーから居なくなればいいのに」

その言葉に俺は其奴らに言い返した
周りは俺が黒咲を庇うなんて思っていなかったのか唖然として俺を見ていた
誰もがありえないと顔をしているが俺は気にせず言い返した

「己の努力を顧みず黒咲に対して被虐的な発言は止めろ
ボーダーから居なくなればいい？
ならお前らが居なくなれ、お前らはなんの戦略も無いただのＣ級、B級下位が分かりきったような口をするな」

そう言って俺は自分の隊の作戦室に戻ろうとした
それでも黒咲に対して愚痴る輩は多かった
それは俺にも向いた

ボ31「二宮さん、鳩原さんが不祥事起こしてから可笑しくなったんじゃね？」
ボ32「だからほっとけねぇんだよ」

鳩原と黒咲は違う
鳩原は遠征に対してだと思う
だが、黒咲は俺を目標としていたという
同じ射手だから、憧れだから等と恥ずかしそうに言う彼奴
人一倍努力していてソロで上位まで上り詰めていた
俺は才能のある奴は認めれる
黒咲もその1人だ
誰よりも早く来ては射手の練習をしている
どの技も普通に撃つだけでなく方向や隠し弾等、多彩な技を作り上げていた
トリオンの量も多いからギムレットを2つ3つと倍にして撃ったり射程距離を延ばすなど俺や出水には出来ないことを着々と積んできている

「何故お前は弱者になろうとするんだ」

この言葉に彼奴が答えるはずが無い
まだあの状態から立ち上がるのだろうか
どうすれば彼奴がまた俺と模擬戦してくれるのだろうか
そればかりを気にするようになった