姉は弟を愛するのは当たり前

続き ページ24

目の前で悠仁が処刑された

これは敵の呪術だって分かってはいるけどいざ目の前で見せられたら

「や、やめて」

今度は宿儺が現れて

「ま、まさか」


宿『じゃあな姉上』

そう言って悠仁と共に消えていく

嫌だ、いや、弟を失いたくない！

やめて、やめて！


虎『大好きだよ姉ちゃん』(ﾆｺｯ)


宿『またな、姉上』


度重なってくる映像

どれも弟達が死んでいく

私の前で消えていく

どうして？どうして消えていくの？

お願い、いかないで！


虎＆宿『愛してるよ/ぞ』

え？


虎＆宿『姉ちゃん/姉上』



そこから先は何も分からない









五条side

呪霊を祓ったあとAを探していると倒れ込んでいるのを見つけた

やっと見つけたと思ったけど様子がおかしい

貴「いや、いや、やめて」

あまりに怯える姿に一体何事なのか

目覚めはしないからもしかしたら敵の呪術によって悪夢を見せられているかも

「A、そろそろ行くよ」

どれだけ呼んでも彼女は何一つ反応しない

それどころか彼女は多分悠仁や宿儺の夢を見てるのかもしれない

『消えないで』や『いかないで』何て言うんだから多分そうだろう

一先ず彼女を抱っこして急いで高専に連れて帰った



家「うーん、不味いわね」

硝子でもお手上げだという

硝子曰く、彼女にかけられた呪いは本人が最も恐れている事が現実に起こる空想だという

それにハマった彼女は今それに当たっているんだとか

貴「お願い、私の弟を殺さないで」

弟、悠仁や宿儺に対しての気持ちがあるからこそ出てくる言葉

こんなに苦しい状況でも何も出来ない自分に腹立たしく感じた

普段大人しいし良い子だし時に弟に対して自我を忘れるほどイカれたり

それでも全うしてる彼女が今ここで苦しんでいるのに


虎「あれ？五条先生帰ってた・・・姉ちゃん？」

なんてこんなタイミングで来ちゃうかな悠仁は

虎「姉ちゃん、どったの？」

呪霊の呪いにかかった事を話し出すと

宿「おい、目隠し
貴様が居といてなぜ姉上を助けなかった」(怒)

宿儺から聞こえる怒りの声

確かに僕が居たにも関わらず彼女を救えなかった

僕はまたあの時のように誰も救うことが出来ないのだろうか

あの時彼奴を救えなかったように

貴「助けたいのに、ごめんね」

『悠仁、宿儺、こんなお姉ちゃんでごめんね』と泣きじゃくる彼女

悠仁や宿儺は互いにAの手を持ち

虎＆宿「ここに居るよ姉ちゃん/おるぞ姉上」









続きます

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