姉は弟を愛するのは当たり前 (ページ16)

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姉には適わんなページ16

宿儺side

生得領域の中で外の様子を眺めている時だった

やけに懐かしい男を見るなと思ったら北条海聖だった

確か、姉の婚約相手だったな

だが残念な事に姉は俺を選んだからこやつと結婚する事は無かったな

だが、ここに居るということは大方呪霊になって姉を求めていたくらいかもしくはツギハギの元だろうか

どっちでも良いが先程から姉が小僧に代わるようしじしていたな

小僧は頑なに俺を出そうとはしないが

今回ばかり姉の指示を聞くべきだったが遅かったのか小僧は吹っ飛ばされていた

恐らくだが彼奴の呪術でやられたんだろう

北「あれれ？、呪いの器なのにこの程度ですら打ち返せないなんだー
というか、本当に両面宿儺の器？
雑魚すぎでしょ？
こんなのが君の弟とはとうてい思えないわwww」

先程から子奴は何を言っているのか意味がわからん

小僧は小僧であって俺ではない

だが、姉の様子が可笑しい

小僧に俺と代わるよう指示してはいるが小僧が聞く耳を持たないから仕方なく俺が行こうとした時

貴「いいから代われ」(睨)

とてつもない圧力を感じた

1000年前、姉が親に対して出した感情と同じくらいいや、それ以上だ

ことある事に小僧に攻撃しかけている姉

なぜだ？確かに小僧が死ねば俺は小僧の身体で自由が効くが姉はこの小僧の姉だそんな事はしない

仕方がないから俺から代わってやろうと

代わったあとも北条はずっと高笑いしていた

「騒がしいぞ小僧
そも、姉上こんな事はせずはよ彼奴をやったほうが」

姉に提案しようとしたら

貴「黙れ愚弟」

姉からその様な言葉が出たのが驚きだった

今までそんな事は言わなかった姉から出た時ゾッとした

「あ、姉上？」

貴「はぁー、誰の為に此方が優しくしてきたと思っている？」

姉から浴びる言葉はどれも刺さるほどだった

では今までそのような思いで俺の隣にいたというのか？

本当は姉は俺を愛してなどおらんかったのか？

姉は自分が不利にならないためにわざと？

あの頃の優しさは何もかも全部嘘だったのか？

何も考えられなかったがジリジリ寄ってくる姉から急いで逃げねばと

姉の元から離れたくともその場から動くことは無かった

心のどこかで姉は俺を愛してないはずがないとそんな自信があった

貴「本当に宿儺はお馬鹿ね」

俺の額を姉の額とくっつけた

一瞬何が起きてるのか分からなかったが姉のいつもの優しい声で

貴「一緒に海聖を倒そう」

やはり姉には適わんな

俺は姉と共に奴を倒すはずだった