姉は弟を愛するもの

姉の考え ページ4

宿儺side

俺は生まれた時から姉だけが俺を育てたという

周りを見るとわかる

確かに俺を育てたというのは姉だけだと

貴「宿儺」(ﾆｺｯ)

俺に笑顔を向ける姉上

俺だけを愛しているという

8歳も違うというのに、何故ここまで俺を見るのか

ただ、面白がっているなら直ぐに離れるだろう

だが、ここまで来ると本当に俺を大事にしているようにも捉えた

飯が終わって姉上が片付けに行ったが少しくらいは手伝おうと思い後を追うと

母「A、貴方もしかしてあれに呪われてるのよね」

彼奴は確か、俺を産んだやつか

俺の事を自分の子ではなく化物として俺に僻んできたやつか

姉上は前を向いているからどんな顔をしているのかはわからん

母「お父様と話したけどやっぱり呪われてるのよね
お母さんね貴方を助けるから
あんな化物に呪われて辛いでしょ？
明日呪術師の方々がお見えになるから」

呪術師？一体どんな奴らなんだ？

姉上は何も言わないがオーラは出ていた

普段優しいである姉上の殺気

不覚にも俺は幸福に感じていた

自分には姉上が居ると

母「そのお皿、私が洗うから」

母親であった奴が受け取ろうとしていたが

貴「いいよ、私がやっている事だから邪魔はしないで」(睨)

母親に向けて睨んでいた

今まで見たことない表情

俺は本当に姉上に愛されているんだと

俺は静かに部屋に戻った


貴「宿儺ー、お茶とお菓子持ってきたよ」(ﾆｺｯ)

姉上はいつも通りに俺に笑みを向ける

そんな姉だから離れたくないと思っていた


父「A、用事があるから来てくれないだろうか」

父親であった奴が姉上に用だと？

貴「えー、私宿儺と一緒にいるから無理ー」

不貞腐れた顔で俺に寄りかかる姉上

女であることと自分があと少しで20歳になることを意識するべきでは

父「いいから来い！」(怒)

『ハイハイ』と姉上は立ち上がって行こうとした時

貴「あ、そうそう！
宿儺ー、デコ出して」

姉上に言われるがままデコを出すとそこにキスされた

何故、弟である俺に？

姉上が言うには『呪いかな？』と笑っていたが

貴「良い子で待っててね、終わったらすぐ行くから」(ﾆｺｯ)

相変わらずの微笑みだ

俺はしばらくした後姉が出ていくまでずっと見ていた

出ていった数秒後に母親だった奴が来た

母「本当に忌々しい化物ね
私達の娘に呪いをかけるなんて」

『許せない』と俺に対して怒りをぶつけてきたがそもそもは貴様が

「貴様が俺を産んだことではないか」







次行きます

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