エリート警察官でも恋はする

写真 ページ31

秀作 side









たった今 、

僕の背中はぴったりと床にくっついている








誰も俺がここにいるなんて分からないだろう 。









「 磯山さん、着替えたらこちらへどうぞ 」





… ん？ いそやま … いそやま … って、

嘘っ、 もう来た ！






お、落ち着け 落ち着け …









パタパタ …




と、あの人は出ていった









俺に与えられた時間は何分あるか分からない








震える手で彼女のバッグをあさると 、


手によく握るあの感触があった









手を自分の元へ戻すと …





秀作 「 … っ、 あった！ 」




と、小声でスマホを手にしたことを喜んだ









姉さんが考えてくれたパスワードの紙に目を通す




姉さんは頭が良い .







この中に正解があるはずだ。









.









僕は複雑な気持ちになった








ホーム画が画面に現れた喜び




でも、 … スマホの暗証番号は 、




一番信じたくないジムのトレーナーの誕生日だった









写真のアプリを開くと 、



そこにはあの女の人と父さんの姿があった









父さんがこんなに嬉しそうな顔してるの…


久しぶりに見たのかもしれない 。









どんどん画像を消していく。









.









「 磯山さん お疲れ様です 」





『 はーい 』









パタパタ …









… あ、 やべ っ




.

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