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タケの部屋に入ると、ずっと返事しなかったタケは振り返って、気づけばタケの腕の中だった。
シャンプーのいい匂いがする……じゃなくて!!
『タケ、ちょっと!!急にどうしたの?』
「距離近すぎ……」
『え?なんのこと……』
「さっきも、今日の試合の後もハグしてるし」
試合の後?さっき……?さっきって伊東さん?
『ま、さか…タケ嫉妬してるの?笑』
「……」
『ねぇねぇ、聞いてる?』
図星だったのか黙って顔をそらしたタケのほっぺをつんつんする。
普段は私より一枚上手なタケが嫉妬してると思うとなんか可愛くてつい頬が緩んでしまう。
「何ニヤニヤしてんだよ」
『えへへ〜なんでもなーい』
嬉しくて顔をタケの胸に埋めると、もう満足したのか私から離れて部屋に入っていった。私も後について行ってベットに座るタケの横に腰を下ろす。
『ねぇ、タケはさ、私と別れちゃってた間寂しかった?』
「どーだろ」
『寂しくなかったの⁇私なんか、寂しすぎてタケの出てる試合ぜーんぶチェックして見てたし、チームのインスタとかめちゃめちゃ見てたんだけど!?』
「へーそんなに俺のこと好きだったんだ」
ニヤっと笑いながら言ってくるタケにムカついて、仕返ししたくて『そーだよ好きで悪い?』と言うと、
「俺も」
と平気な顔で言ってくるから余計ムカついて、肩をグーパンしてやった。
『ちょっとは照れろ』
「えーこれでも照れてるけど?」
『なんかムカつく』
怒った顔で振り向いたけど、私の顔見てタケが笑うから私も面白くなって2人で笑い合った。
こんな風に冗談言って2人で笑ったのも久しぶりな気がする。柄にもなく幸せだなぁなんて考えてると気づけば私の意識は遠のいていった。
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kubo…… - キュンキュンしました! 助けてくれるシーンや心配して探してくれるシーン、心に響きました!言われてみたいです。。 久保選手の心の声は、声に出して伝えるのが、ちょっと恥ずかしいのかな…と言う印象でした♪ カッコイイ、ヒーローでした! ありがとうございました! (2023年1月31日 11時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
kubo…… - リクエストのお話、読ませて頂きました! 頭の中で絵が浮かんできました! 主人公の心の声と葛藤に、とても共感致しました! 不安や恐怖感も、とても伝わってきました。 極限状態での久保選手の登場が、本当にカッコイイです!! 「人の彼女に手出すなよ」で (2023年1月31日 11時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
kubo…… - お忙しい中、更新をして下さったり、リクエストのお話を書いて下さったり、本当に、ありがとうございました! (2023年1月31日 11時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
kubo…… - 今後もリクエストをコメントに書き込みをさせて頂けると言うことで、大変、嬉しいです! 今後もリクエストさせて頂きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します! 無理にと言うわけではございませんので、可能であれば宜しくお願い致します! (2023年1月31日 11時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
kubo…… - 当方もバタバタしてしまい、中々、アクセスすることができませんでした(涙)すみません(泣)当方の個人的な思いを書かせて頂きたいと思います。率直に、お話が完結となってしまい寂しいです。作者様のお話が大好きなので、もっとたくさん読ませて頂きたかったです。 (2023年1月31日 11時) (レス) @page43 id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Uren | 作成日時:2022年12月11日 17時