後悔 ページ13
【正孝side】
『窪田さんに頂いたデザート持ってきますね。テレビでも見て待っててください(笑)』
言われた通りテレビをつけると、録画一覧が表示されていた。
窪「あ‥これ‥」
僕が出てるドラマ‥見てくれてるのか‥
そんなことを考えてしばらく固まっているとAさんが戻ってきた。
『あ、それ‥』
窪「え、あ、すみません!消えてなかったみたいで‥」
『全然大丈夫です‥//』
窪「‥見てくれてるんですね」
『はい。大好きなんです‥(笑)』
好きという言葉に一瞬ドキッとしてしまった。
いや、ドラマ!ドラマがね!!!
昨日の今日で意識しすぎだぞ‥!!
自分の考えを必死に否定し、中身が残っていたグラスを手に取った。
『あ‥窪田さんそれお酒‥!!』
焦るAさんの声を聞くよりも先に飲み干してしまった。
窪「う‥」
飲み終わった後、お酒だということに気がついて、気持ちが悪くなる。
『あ、お水持ってきます!!』
Aさんが心配してくれている中、グラグラと意識が遠くなっていく感じがした。
窪「ん‥ここは‥」
目が覚めるとベッドの上で、見覚えのない天井だけが映っている。
ゆっくり体を起こすと、何かを掴んでいるようで、視線を移すと、ベッドの脇でAさんが頭を伏せて眠っている。
えっ!!!!
掴んでいた手を離し、自分を落ち着ける。
えっと‥なんでこんなことに‥
『ん‥あ‥起きましたか‥?』
窪「あ!はい!」
『大丈夫ですか‥?お仕事とか‥』
窪「はい。お昼からなので。あの‥僕何か‥」
『窪田さん間違ってお酒飲んじゃったんです(笑)』
窪「え!ごめんなさい!ご迷惑をおかけしました!」
『全然!すぐ寝ちゃってたので‥』
窪「本当にすみませんでした‥!」
『いえ、本当に気にしないでください(笑)』
起きて、Aさんが作ってくれた朝御飯を二人で食べて、部屋を後にした。
.
バタンッ
家に戻ってすぐその場に座り込んだ。
あ〰️やってしまった‥
せっかく家に招いてくれたのにすごい迷惑を‥
思い出そうとしても飲み物を飲んだ後から全っ然覚えてない‥
そんなことを考えているうちに時間はどんどん過ぎてモヤモヤしたまま、とりあえず仕事に向かった。
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月20日 1時) (レス) id: 56ee9ec4e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ldh_rmpg | 作成日時:2019年6月20日 0時