【男主】異世界にクラスごと召喚されたんだが？3【オリジナル】 (ページ17)

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第5話ページ17

あの日から1週間の月日が流れた。

俺たちの立てた仮説は合っており、この国の住民は何者かに操られている。

勿論、ここで役に立つのが最近出番の無かった鑑定さんだ。

普通の人のステータスならば、健康状態が正常と出る。しかし、この国の住民達には

『健康状態:不安定(傀儡魔術により)』

上の様に表示されるのだ。

そして、この1週間で進展もあった。

魔神が知り合いからとある書物を借りて来たらしい。そこで明らかになったのが。

この国の前国王が、春の祖父だと言うことだ。

正直ビックリしたが、俺も春の祖父のケモミミを幼い頃に見たことがあるので、そこは納得だ。

ならば、春の異様な身体能力も祖父譲りなのか。

俺はそう考えながら春を肩に乗せ、笑い声ひとつ聞こえない、静かな商店街を歩く。

すると、一瞬だけ。『目に光が宿っている人物』を見つけた。

どうやら春もその事に気づいたらしく、俺に合図をして、その人の元へ駆け出した。

ー？？？ー

？「チッ。また邪魔なネズミが入り込んだか。早く始末せねば。我が野望を邪魔しそうな厄介者だからな。」

一人の悪魔が暗黒に包まれた城の玉座の間で、金で飾られた玉座に座り、そう呟いた。

そして悪魔は高らかに笑う。その様はまるで、自らの野望を目の前にした者の様だった。

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