【男主】クラスごと異世界に召喚されたんだが？【オリジナル】

第13話 ページ16

A視点


はぁ。



ショートケーキのことは一旦忘れよう。


そうしないとこの異世界で一生引きずることになりそうだしな。


とりあえず、


この異世界で俺は、普通に勇者として魔王軍と戦うのか？


そんなの御免だな。


でもどうしたら良いんだ？



ううむ。



なにか良い案が浮かばないかなぁ。


俺がそう思っていた時、



三年前にした春との会話を思い出した。





ー三年前ー




春『なぁ！A！Aはもし異世界に行ったらなんの職業になりたいか？』



俺の家で俺のポテチの袋を勝手に開けて、しかもそれを食いながら春は言った。



A『は？いきなりだな。それよりポテチ勝手に食べるなよ。』



すこーし春を睨みながら俺は言う。


だが、ポテチのことは完全に無視されたようで。


春『俺は冒険者かな。だってテンプレだろ。』


そんなの全く知らない俺に聞かれても一つも分からんわ。

と心の中でツッコミを入れながらポテチの袋を取り返すが、

その袋の中身は空っぽ。


ポテチ、全部食われた。


A『・・・はぁ。』


ポテチを食われたが、怒りよりも呆れのほうが大きく、ため息を吐く。


春『で？Aは何になりたいんだ？』


春はニシシッと笑いながら俺に聞いてきた。





そんな会話をしたのを今思い出した。


ポテチの事は3年経った今でもよーーーく覚えている。


それより、春の言っていた「冒険者」っていうのは何だ？


【冒険者:依頼主から依頼を受け、その依頼をこなす事によって生活していく職業。】


やっぱり鑑定さんは俺の心を呼んでますね。




で、その冒険者は俺にでもなれるのか？



【冒険者は10歳以上なら誰にでもなれます。】


なら大丈夫だな。


っていうか10歳からなれるのか。



じゃあ小学生でもなれるじゃないか。



異世界はやっぱり異世界だ。





そう思った俺だった。






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