【葉山小太郎】

十八話 ページ20

貴「…そうなんだ。二人は何か心あたりとかないの？」




根「ん〜…いや、俺は特にねーけど…」




実「心あたり………………………
……………あっもしかして…！」




根「何だ!?何かあんのか？！」




実「……うん…ちょっと……
…今日その、（人1）ちゃんが行方不明だった
事で、全部活が急遽休みになったじゃない？」




貴「あぁ、そうらしいね。先生から聞いたよ」




実「その事を今日の朝小太郎に伝えに部屋に行ったのよ。そしたらね、（人1）ちゃんが
行方不明になった事についてやたらしつこく聞いてきたの。私もよく知らなかったから知らないって言ったんだけど…その時、小太郎が…」




根「何だよ？アイツ何か言ったのか？」





実「ええ…
小太郎が『俺、昨日（人1）ちゃんが…』って
言いかけて止めたの。だから、何？って聞いた
の。そしたら、夢の、話しとごっちゃになったって言ってたけど…何かすごい咄嗟についた嘘みたいな感じがして…」




貴「……………」




実「でも小太郎、体調悪そうだったから、
とりあえずその時は寝なさいって言って部屋を
出たの」




根「何だそれ。小太郎は欄関がどこに行ったのか知ってたって事かよ？」




貴「いや、それはないね。だって私、葉山くんに行き先教えてないよ」




実「そう。だから、多分…小太郎は（人1）ちゃんを探しに行ったんじゃないかしら…」




根「でも、それにしたって門限には帰ってくるだろ、普通」




実「……そうよねぇ…何か、あったのかしら…」




とりあえずその日は夜ご飯を食べた後、皆各自
自室に戻ったのだった

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