第４９話 ページ49
２０１５年を無事に韓国で迎え、実年齢ではないけれど一応歳を重ねてから、別れを惜しみつつ本国を出た。
クリスマス休暇の残りは三日。
明日はグループの予定が合うので、久しぶりにジムの家に集まる予定だった。
ガンウから詳しい資料も貰ったことだし、皆から色よい返事を貰えたホームページの企画について本格的に話し合わなければならない。
Aはリーダーシップを発揮するタイプではないので、必要な情報を提供した後はジムが作る流れに身を任せるのが適当だろう。
「やぁ、A久しぶりだね。休暇は気持ちよく過ごせたかい？」
「久しぶりだな、A。少し背が伸びたか？」
パソコンと資料、ギターケースを持って訪ねたジムの家で、玄関でAを出迎えたのはジムとヨハンだった。
Aより少しだけ背が高いヨハンが、Aを玄関で出迎えるなりそう言った。
ロニーに次いで背の高いジムは、余裕顔でそうかもね、と笑う。
中には既にユーゴとクリスがいて、それぞれが帰省の土産を机の上に並べていた。
両方ともお菓子だったし、一緒に置いてある包みはヨハンの物、そしてAが持ってきたのも菓子だったため、いつかのご飯のように国際色豊かなテーブルが出来上がっていた。
十分もしないうちにロニーが到着し、テーブルに更に一品土産が置かれた。
帰省中の思い出話もそこそこに、ジムが場所替えを提案し、話し合いに適している車庫へと移動した。
正確には車庫の成り損ないで、彼の父の車が置かれている場所は別にあって、Aたちが移動した先の車庫はやや物置と化している空間だった。
それなりに広い空間で、冷暖房の利く場所、更にジムが昔に買ってもらったという巨大なホワイトボードが置かれている場所なので、大事な話し合いをするときはそこを使う事が多い。
さて、とわざとらしくジムが咳ばらいをして空気を変えた。
ホワイトボードには既にいくつかの単語と、それらをつなぐ線が描かれていた。
「Aの兄さんからの提案を受けて、僕なりに色々と出来る事を考えてみたよ。ほら、皆にもアンケート送っただろう？」
「得意な事を訊いたアンケートだよねぇ。オレ、あんまりパッとする特技無くて困ったよ」
「そもそも、あれはどういった意図で作られたものなのか訊いてもいいかい？ ジムの事だ、何かしらの指針は作ってあるんだろう？」
それぞれの特技を系統で分け色ペンで繋いだボードを見ながら問うクリスに、ジムはニヤッと笑う。
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はちうん(プロフ) - 繭さん» ありがとうございます。意識はしているのですが、たまに変な文章を書いてしまうので、そう言っていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2018年3月14日 16時) (
レス) id: 0891d2b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - コメント失礼します。はちうんさんの文風がすごく読みやすくて尊敬します！これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 13時) (レス) id: dba4d43671 (このIDを非表示/違反報告)
はちうん(プロフ) - KNさん» コメントありがとうございます、嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね。 (2018年3月12日 7時) (レス) id: 0891d2b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
KN - コメント失礼します。この作品すごく好きです。毎日チェックしてます(笑)文章がとても綺麗ですね!これからも応援してます!ファイティン! (2018年3月12日 0時) (レス) id: de585078da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：U_hi | 作者ホームページ：http://id35.fm-p.jp/408/yuna3lone/
作成日時：2018年2月19日 2時
